青いコンパス2 (ページ5)

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すれ違いページ5

亮side

懐かしい場所を回って、Aも楽しそう。

増田とか何人かは彼女も連れてきてて、初対面だけど大丈夫かなって見てたら、すぐに仲良くなったみたいだし、本当に楽しそうに笑うAを見て、こうやって離れてた時間を縮めていければなって思った。

てつやが昔みたいに駄々をこねて行ったボーリングの後、俺のカフェで休もうってカフェへ向かった。

ボーリング場ではお腹を抱えて笑っていて、その余韻なのかAは上機嫌に質問してきて、それにみんなで答える。

カフェに着いて、スタッフの手伝いをしながらみんなの飲み物を聞いていたら、Aが見当たらなくて焦って探す。

テラス席の端っこでぼーっと立ってる姿を見て、歩みを進める。

何処か背中が淋しそうで、顔が見たくて堪らない。

声を掛けて振り向くAの顔は、どこか不安げで。
すぐにいつもの顔に戻ったけど、その後も何度か暗い顔をしているのを見た。

カフェでは気づくと、女の子たちで固まってて話をしててなんとなく男女に分かれる。

チラリとAを見ると楽しそうに笑ってて、俺は安心してみんなと話していた。

少しして、元々サチオに行こうって予約してたから、時間になったし向かうことに。

だいぶ陽が落ちて暗くなった中、Aを探す。

すぐに分かるくらい暗い顔をしていて、思わず駆け寄りたい気持ちを抑えた。

なにがあった？

なにか言われた？

移動する間、隣にも座れなかったし、すぐに声を掛けれなくて焦る。
お店について、食べる席は絶対隣、と思ってサチオさんに挨拶をしながらAが入ってくるのを待つ。

久しぶりに会うサチオさんと盛り上がっているのを見て、良いところで声をかけてAの背中を押す。

そのままAの隣をキープして席に座ることが出来た。

今は暗い顔してないけど、タイミングみて聞かなきゃなって思いながらメニューを覗くAを見る。

何かあったのか、もしくは疲れたのか。
疲れたんだったら、早めに2人で引き上げてもいい。

適当に頼んで、乾杯する。

Aはお酒を飲みながら機嫌良さそうに、前に座っているとしみつと話している。

全員がお酒を飲んでるわけじゃないのに、盛りあがるみんなに苦笑いしながら、Aが知らないだろうなって話が出たら噛み砕いて説明する。

うんうん、って頷きながらたまに質問してくるAを見ながら、なかなか暗い顔について質問できずにいた。