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2人のオトコ ページ40

俺らも東海も忙しくて、最後に全員で会って打ち合わせしたのは遥か遠く。
zoomとかでは顔を合わせて話していたとはいえ、前日に東京入りしていた東海とは、最後の打ち合わせとプレも兼ねて朝一番で会場入りしてる。


前日くらいは体調のためにも早く寝なきゃって思ってたけど、うまく眠れなくって、、、結局Aちゃんに連絡した。

(格好付けて、イベント前で忙しくて作業あるから話し相手になってって嘘ついた。)


イベントの内容は勿論、Aちゃんも楽しみにしてるから言えないけど、ポツポツと最近の話をしていく中で、声を聞いてるうちに眠たくなってきて、電話の向こうからすーってAちゃんの息の声が聞こえたと同時に俺も意識を手放していた。

どんな夢だったか忘れちゃったけど、Aちゃんが出てきて、凄くいい夢だったのは確かで。

久しぶりにぐっすり寝れて顔色がいいからか、迎えにきたトミーはびっくりした顔をして俺を見ていた。



前の日に東京入りしていた東海のみんなと顔を合わせて、軽く談笑しながら打ち合わせを進めていく。

気心の知れた人たちだし、変な緊張はないとは言え、りょうくんが視界に入るたびに身体の一部に力が入る。



いつ話そう? 2人になれるタイミングは?




ーーーーー

通しでリハーサルを終えて、楽屋に向かってぞろぞろとみんなで歩いていく。

お互いイベントは何回もやってるし、そこそこ規模が大きいとは言え慣れた間柄もあって緊張モードはゼロだ。


でも、俺は緊張する。

トミーと2人で、大学の頃から舞台に立ってきたけど、始まる前のこの緊張は、ずっと続いている。
手のひらが汗ばんでるのが分かって、ズボンに擦り付けた。



りょ「、、?、、タ?カ、、、タ、、カンタ、大丈夫?なんか、朝から顔固いけど、、体調悪いとか?」


カ「わ!びっくりした!大丈夫!考え事してて!、、、ん、あーー、りょうくん、ちょっと話したいことあるんだけど、、、出来れば2人で、、」


りょ「えっ?なに(笑)怖いんだけど(笑)いいよ、どっか、、あー、物販の方とか行ったら今忙しいしスタッフの休憩所みたいなところ空いてそうじゃないかな?」


カ「えっ?これから?!!」


りょ「えっ、マジでなに?(笑)今じゃ話せないような内容なの?」


カ「いや、そういうんじゃないけど、イベント後とかって思ってたから、、」


りょ「じゃー、今話してよ(笑)気になってイベント楽しめんわ(笑)」

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作者名:リンダ | 作成日時:2022年5月24日 15時

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