青いコンパス2 (ページ24)

今日:14 hit、昨日:4 hit、合計:11,459 hit

ドッキリ？15 ページ24

ベットが3個並ぶ部屋にはベット以外の寝具はなくて、隣の部屋で敷布団と一緒に寝具を見つけて、引っ張りだす。

戻って布団を掛けて、やっぱり台所にだけでも下げちゃいますってテーブルの上にあるものを片付けてくれて、俺も手伝う。

で、電話してきますって廊下に出て行くAちゃんを見送る。

なんか、いつもは初対面とか慣れてない女性と接するのが難しいのに普通に出来てる自分に驚きつつも、とりあえず胸をなぜ下ろす。

戻ってきたAちゃんは困った顔で、タクシーすぐ来れないみたいでって呟いて、頭の中は大慌てなんだけど、歩いて帰れる距離じゃないみたいだし泊まるしかないねってなるべく冷静に返した。

とりあえず、寝室はAちゃんに譲って。､､､随分ごねてたけど。疲れてるだろうしカンタくんが使ってって。そんなん無理よ。というか、もう眠気なんてさっぱり覚めてて、多分俺は寝れない。

女の子だし、怖いとか嫌だなって思うだろうしって、スタジオとして使ってるリビングからすぐのトイレより向こう側には行かないから安心してねって声を掛けて(だって、洗面所とか使いたいよね？)別れる。

最後まで申し訳なさそうにしていたけど、俺の心の為にも同じ空間にとか入れない。
冷静にって心掛けてるからなんとかなってるけど、もう意識しちゃってるから、なんか可愛いし、でもやっぱり嬉しいし、どうにかなっちゃいそう。

リビングのドアを閉めて、パソコンを開く。
寝れないし、心頭滅却、編集でもして落ち着こうって思うけど、耳がAちゃんの部屋の方向から戻ってこなくて、多分そーっと動いてるんだろうけど、ドアの開く音とかに反応しちゃう。
うん、多分洗面所使ってるんだと思う。

結局、寝室のドアが閉まる音がしてから暫くして、やっと編集の画面を開けた。

何やってんだ、俺。

ーーーーー

あの後上手く集中することができて、ストック分の編集は終わったし、大阪で撮影した分もカットまで終わってて、帰ってから少し楽できそうだなって肩の荷が降りる。

帰ってからも撮りたい企画がいくつかあって、その準備も必要だし、早く終わるに越したことはない。

どっぷり自分の思考に浸ってたからか、ドアの音で現実に戻ってくる。

多分、化粧を落としたんだと思う(ちょっと幼い顔に見える)Aちゃんが立っていて、ハニカミながらおはようって言うもんだから目の前がチカチカした。