空白を取り戻そう4 ページ3
気付いたら男女に分かれて話していて、みんなの彼女さんたちから色々な話を聞く。
話の内容は、所謂ガールズトークみたいな感じになっていってみんなの話を面白く聞いていた。
順番、みたいな感じでAちゃんは?亮くんとどうなの?って聞かれる。
みんなが私たちの話の何処まで知っているのか分からなくて、返答に詰まる。
それに、結局あの告白の行方だってふわふわ浮いていて、、、
あの時の告白は本当だったの?
本当だったとして、今はどうなの?
乾いた声で「「亮くんとは幼馴染だよ。付き合ってないよ。」」って、中学の頃亮くんと付き合ってるの?って聞かれた時と同じ様に返した。
みんな私が返答に困ってるのがわかったみたいで、それ以上は聞いてこなかったけど、どうしてか不安になって、さっきまで楽しかったはずの気持ちが萎んでいくのがわかった。
少しして、陽も落ちて夜ご飯を食べに行く。
サチオさんのとこへ行くみたいで、予約もしてあるからってみんなに続く。
サチオさんのお店にも全然行ってなくて、お店が新しくなってからは初めて。
随分時間が空いちゃってるし、覚えてるかな、なんて1番最後に入った私を見つけて、「Aちゃんかやぁ?なーんだ、どえりゃぁべっぴんさんになって!」って厨房から出てきてくれる。
お父さんとサチオさんは車の趣味かなんかで交友があって、小さい頃から知っている。
とは言え随分あっていなかったし、覚えてくれていたことに安心しながらも「「お久しぶりです!」」って同じテンションで返して少し話をする。
亮くんが「今日はAの為に集まったんで、お願いします!」って声を掛けると、サチオさんは張り切って厨房へ入っていった。
1番奥の席、半個室みたいになっているところに入って、乾杯するのに先に飲み物を頼む。
車で帰る人が多いからってアルコールを飲む人は少なめ。
私はお昼にも飲んじゃってるし、亮くんがいいよって言うからお言葉に甘えてビールを注文。
隣に座る亮くんと向かいに座る俊くんと話していると、次々に料理が運ばれてくる。
お昼もいっぱい食べたけど、久しぶりに食べるサチオさんのお料理は最高でぱくぱくと食べ進めていく。
テーブル全体が盛り上がっていて、最初はついていけない内容を隣にいる亮くんが解説してくれていたんだけど、トイレに立った間に亮くんは話の中心にいて、ぼーっとお酒を飲みながら分からない話を聞いていた。
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作者名:リンダ | 作成日時:2022年5月24日 15時