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空白を取り戻そう3 ページ2

ボーリングはかつて無いくらい盛り上がった。


3レーン位に分かれて遊んだのに、途中からごちゃ混ぜになって、いつものノリと変なテンション。


仲違いしてる間、動画全然見てないって話したら、いろんな動画の話をアクション交えて話してくれたりして。


3ゲーム目が終わる頃には、ボーリングそっちのけで話し込んじゃって、笑いすぎてほっぺが痛い。



外へ出ると空は明るいオレンジに変わっていて夕方が近い。




あっという間だなぁってぼーっとしてたら、喉も乾いたしって亮くんのカフェに行くことになった。



実は実家で飲んだ時から美味しいなぁって思って、ずっと行きたかったからこっそりテンションがあがる。


だって、亮くんのお店なんて亮くんに会う確率高いし、亮くんじゃなくても私を知っている人がいるかもしれないし、、、


通販で買おうかなぁとも思ったけど、やっぱり気が進まなくて。





あっという間にお店に到着して、お邪魔する。



亮くんはお店の人と話しながら、みんなに注文を聞いて回っている。



みんなは何度か来たことあるだろうし、普通にお店に入って行ったんだけど、私は気になって外を見て回っていた。




どこか、亮くんの家と似ている雰囲気で、やっぱり、こう言うインテリアが好きなんだなってきょろきょろしちゃう。


、、、知らなかった。本当に。


昔からシンプルな感じが好きみたいで、綺麗好きだしごちゃごちゃしてるのを嫌ってた。
でも、センスとかそういうのはあまり感じられなかったし、好きなものをシンプルに飾るとか、そう言う感じに思ってた。



なんでか、胸がチクリと痛んで、お店の中に見える亮くんがずっとずっと遠くに感じて、怖くなって目を逸らした。





ぼーっとしてたら亮くんがすぐ後ろにいて、


亮「A初めてでしょ?コーヒー以外にも色々あるからメニュー見てみて?」


ってメニュー表を渡してくれる。




手を伸ばせば届く距離に亮くんを感じて、ホッとする。


「「ありがとう、どれがおすすめ?」」って一緒にお店の中へ入っていった。




本当に色々あって迷ったけど、新しい豆があるよって言うから、ホットで淹れてもらって、新作のお菓子と一緒に頂く。


亮「暑いのにホット?」


「「うん、コーヒーはホットが好きで、夏でも温かいの飲んじゃう。」」


亮くんはそっかって笑って、小さい声でコーヒーはホットが好きって覚える様に呟いて、何の話で盛り上がってるのか、みんなの輪に入っていった。

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作者名:リンダ | 作成日時:2022年5月24日 15時

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