夏の魔法３

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だい、照れくさそうに、
くしゃあって笑ってくれて。

めちゃめちゃ大好きな、可愛ええ顔。


パジャマの件については、
忘れてくれたと油断してたのに。


「とも。
もしかして、あのパジャマ、流星とお揃いなん？」


ほんま、鋭過ぎる。

段ボールの中にあったんと同じやて、
あんな短時間で気付いたん？


「だいって、嫉妬深いん？」


「うん。
そうみたいや。
あのパジャマ、流星にもろたんやろ？」


「・・・うん言うたら、
だい、怒る？」


「怒らへんけど。
嫉妬はしてまう」


「だい、怖い顔するから、嫌や。
流星とは何もないもん。
俺はずっとだいだけやのに」


キスされたんかって、一回だけやのに。

流星にどんなキスされた？って聞いた時のだい、
ほんまに怖かった・・・


けど、嫉妬されて、
あんなに強く求められて、

嬉しかったんも、事実やねん。


「とも。ごめん・・・
どうしても妬いてまうねん。
もう怒らへん。
気をつけるから許して？」


急に、下手に出るとか、
だいは、ずるい。


「ほんま？」


「んー、妬いてまうのは、
無意識やからな。
もし、嫉妬してもうたら、
ともにキスする事にする。
そしたら、おさまるしな」


「おさまるん？」


「嫉妬の度合いによる。
やばいやつの時は、えっちもする」


「なっ、だい！何言うてんの！」


「とも、俺に襲われたて、
わざと妬かせてんのか思てたわ」


「ちゃう！
変な勘違いせんとって！
俺、だいが思うてる程、
えろないっ」


「それは、反対やで？」


「反対って？」


「ともは、自分が思うより、えろいねん」


「ちゃうの、だいのせいやのに」


うう・・・

ちょっと、そうかも思てしもてるから、
強く言い返されへん。


「俺のせいやって。
光栄やな。
とものこと、
もっと、えっちなコにさせよ」


「だいもえっちやもん」


「とも程ちゃうで」


「もー！！！」


「むきんなって可愛ええねんから。
キスしたる」


中身のない会話と、
短い可愛いキス。

なんで、こんな幸せなんやろ。


だいの腕の中で眠りに落ちてく。


こんな安心感、初めてや。

俺の居場所は、だいの腕の中。


もう、一人ぼっちやない・・・

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