夏の魔法３

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可愛え過ぎんか？

まじで何なん！


付き合って、たったの４日で、
既に骨抜きされてんすけど？


「分かった。
いつも俺から連絡する」


「だい、優しいな」


「当たり前やんか。
とものことが大事でたまらんねんから」


「ふは。嬉し」


あー、可愛ええっ。

もはや天使やん。


「なあ、とも。
こうやって抱っこしてんの、
そろそろキツイねんけど」


「あ、ごめん。
俺、体重かけ過ぎてた？」


「違って。
分かるやろ？
ずっとお預けくらって、
我慢してるねんで？」


「え・・・」


とも、目をまん丸にしてる。


「生殺しでキツいんで。
もうちょっと先に進めてもええ？」


聞いたら、真っ赤っかんなった。


「えっと・・・」


「怖なったり、嫌やったら、
やめるから、言うて？」


「嫌ちゃうよ。
怖ないし。
ちょっとびっくりしてただけやからっ」


むきになって言うんが、ほんま可愛ええ。


「とも、純情さんで可愛え。
耳まで真っ赤っかやあ」


からかっただけやのに。


「しげのあほ」


また、泣きそうな顔させてもうた。

安心して、俺に任せて欲しいのに。


「とものこと、余計に好きになった」


ちゅって、短いキスをする。


「だい？」


「もう、可愛えて可愛えて。
どうしよう」


「何言うて・・・」


「本音やからしゃあない。
大切に触れな、壊れそう。
俺の宝物や・・・」


そっと、ともの頬に指で触れて。


もう一度、ゆっくりと唇を重ねる。


ともが目を閉じて・・・


長いまつ毛が、揺れるの、感じた。


浴衣の背中を撫でながら、

何度も何度も、キスを交わす。


帯を解いたら、

ともは恥ずかしがって、
前を合わせて隠そうとするから。


「ともの感じてるとこ、よう見せて？」


ちょっとだけ強引に手首掴んで、
頭の上でまとめてしもた。


「あっ、やめてや。だい。
恥ずかしいからっ」


「言うこと聞いて？お願いやから」


「けど、恥ずかし過ぎる。死ぬ」


「ええ子やから。
おとなしいしよな？」


これ以上ないぐらい大切に、
綺麗な素肌に触れてく。


少しずつ、
緊張で強張ってた、
ともの身体から力が抜けて・・・

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