仕草 ページ29
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「山田くん?大丈夫?」
「…っ、あ、うん」
ぼーっとした俺を心配そうに見ながら、知念が声をかけてくれた。
「熱中症とかじゃない?」
「うん、大丈夫。ごめんね、なんか心配かけちゃって…」
「…ううん。大丈夫ならいいの。」
「ありがと。優しいね、知念くん」
ちょっとのことでも心配してくれたことが嬉しくて、さっきまでのセンチメンタルな気持ちは何処かへ飛んでしまった。
「そんなことないよ。ね、あそぼ?」
ぎゅっと、俺の服の裾を握って首をかしげる仕草。
それだけのことに、きゅんとしてしまう。
知念くんからしたらなんともない仕草なんだろうけど、俺からしたらドキドキして仕方がない。
「ちぃ!山田!こいよー!」
大ちゃんの声がして、知念の手はぱっと離れてしまった。
「今いく!」
大ちゃんに返事をして、そのままそちらへ向かい始めた知念くん。
…だめ、そっちに行かないで
もう少しだけでいいからここに一緒にいようよ。
って引き止めて言えれたらいいのに…
臆病で意気地なしな俺は、伸ばしかけた手を握りしめて知念くんの後ろをついていくしか出来なかった。
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(名前)やまちねLove?(プロフ) - めちゃくちゃ面白いと思います!!更新頑張ってください! (2019年2月26日 0時) (レス) id: d04d6c490a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こんぶ | 作成日時:2018年3月4日 15時