田舎 ページ3
涼介side
電車に揺られること3時間。
まさかここまで時間がかかるとは思ってもいなくて、なんかもうすごい疲れた…
「相変わらず遠い…」
流石の姉ちゃんも疲れたみたいで
行くときのテンションはどこに行ったのか、完全にテンションが落ちている。
…こういう時はへたに絡まない方が良い。
絶対酷い仕返しが待っているのがわかるから。
「よし、行くよ、涼介」
「はーい」
1ヶ月分の重い荷物を持ち上げて、俺は姉ちゃんの後を追った。
・
「…すげえ…」
駅の構内を抜けて、少し歩いただけなのに
なんっにもない。
周りは田んぼに畑に、家がちらほら。
車もあまり通っていないし、人もまばらだ。
遠い記憶にある景色よりも何もないんだけど…
まあ、空気は美味しいけどさ
「あ、ほら、涼介あそこ!」
周りを見渡しながら、ふらふらと姉ちゃんの後ろをついて行っていると
前を歩いていた姉ちゃんが立ち止まり、真っ直ぐ前の方を指差した。
赤い屋根の小さな一軒家。
その家の前に立ってこちらに手を振る小さな影。
…今日から一ヶ月、ここが俺の家だ。
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(名前)やまちねLove?(プロフ) - めちゃくちゃ面白いと思います!!更新頑張ってください! (2019年2月26日 0時) (レス) id: d04d6c490a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こんぶ | 作成日時:2018年3月4日 15時