元気な ページ15
涼介side
…あっつ…
じりじりと地面を照らす太陽に
帽子を被って来なかったことを後悔。
店ってどこにあるんだ…
代わり映えしない田舎道をひたすら歩く。
確か、おばあちゃんは10分も歩けばあるって言っていたけど…
どこに!?
と暑さでイライラし始めた時に
『有岡商店』と看板に書かれたお店を見つけた。
・
ガーッと今にも壊れそうな音を立てて開いた自動ドアの向こうは
意外にも綺麗に揃えられた陳列棚に、涼しい空間が広がっていた。
「…涼しい…」
一気に生き返った気がして、俺はすぅっと息を吸った。
その時
「いらっしゃいませー!!」
店の奥から、元気な声が聞こえて
「あれ?見ない顔だね!どこの子?」
俺と同じぐらいの背の男が眩しいくらいの笑顔でこちらに歩いてきた。
元気な声に
さっきまで涼しかったのに、ちょっと暑くなった気がした。
・
「あー、えっと、山田文子の孫です」
きっと名前を言えば分かるだろうと、そういうと
「あ、文子おばあちゃんの!?うわー、初めまして!俺は有岡大貴って言います!ここの息子ね。で、文子おばあちゃんにはおやつもらったりお世話になってます!」
興奮したように俺の手を握って、ブンブン振りながら
その子は一気にそうまくし立てた。
…元気
元気すぎる
俺の元気吸われていきそう。
164人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
(名前)やまちねLove?(プロフ) - めちゃくちゃ面白いと思います!!更新頑張ってください! (2019年2月26日 0時) (レス) id: d04d6c490a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:こんぶ | 作成日時:2018年3月4日 15時