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理由 ページ12

涼介side



「…ゆうりちゃんはね、父子家庭なんだよ」


「え?」


「お母さんがね、ゆうりちゃんが小さい時に出ていってしまってね…。」


「そう、なんだ…」


なにも言えなくなってしまう俺。


普通に両親のいる俺とは違うんだ…


「それからね、ゆうりちゃんのお父さんが仕事で遅い度におばあちゃんが預かってたんだよ。
小さな子を一人でお家になんて心配だからね。
お父さんは大丈夫って言ってたのをおばあちゃんが説得してねえ…」


懐かしそうに当時を振り返るおばあちゃんの目は、すごく優しい。


そっか


それで知念くんはおばあちゃんって呼んで


あんなにもふんわりとした雰囲気だったんだ。


「……だからね、もう本当の家族みたいなものなの。」


「家族…?」


「そう。もちろん、涼ちゃんと優ちゃんもおばあちゃんの大事な大事な家族。」


「でも…ね、ゆうりちゃんの小さな頃からお世話しているんだもの。家族も同然なのよ」



……おばあちゃんの悲しそうな顔を見て


俺はなんとなく知念くんの言いたかったことがわかった気がする。


気にしたことなんてなかったけど


おばあちゃんはきっと寂しかったんだ


なかなか会いに来ない娘と孫。


そんなおばあちゃんの支えだったのが、きっと知念くんで…


小さな自分をずっと見守ってくれていたおばあちゃんの寂しい気持ちに、きっと知念くんも気づいていたんだろうな…





ずっと会いに来てなかったのに


急に来るなんて


おばあちゃんの気持ちを知る知念くんなら


腹が立つのも仕方ない。

ごめんね→←どんな子



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(名前)やまちねLove?(プロフ) - めちゃくちゃ面白いと思います!!更新頑張ってください! (2019年2月26日 0時) (レス) id: d04d6c490a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こんぶ | 作成日時:2018年3月4日 15時

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