昔を思い出す ページ47
「…わかった、イエヤス」
そう言うとイエヤスは少し笑ってレンゲですくったお粥を冷ましているのを見て私もベットの上で三角座りをする。
時計を見ると正午を過ぎていて夕方に近く、
すりガラスから見える光が私たちを包み込み、
沈黙が続いていたがその沈黙は気まずくはなく
なんだか暖かい
「ほら、冷ましたから食べろ」
そう言って差し出すお粥は量が少ない。
おそらく私が思い出さないようにだろう。
「…あー」
口を開けるとゆっくりレンゲを入れてきて同じように
「あー…おっきく開けろ」
と言ってイエヤスは私に食べさせる。
口に入れたおかゆは私好みの味で、考えて作ってくれたのだと思うと嬉しい
「…ん、美味しいね」
そういうと柔らかく微笑んでなんだかうれしそうだ
「そうか、最近は自分で作ることなど無くなったから心配だったんだ。そう言ってくれるとうれしいな」
そう言ってまたレンゲにお粥をすくっていく。
「…そういえばさ、ホールは？ケンタッキーは？大丈夫なの？」
そう言うとこちらに向き直って少し笑みを浮かべる。
「大丈夫だ、敵の貴銃士は俺とケンタッキーで倒したし、ホールは無事だ」
そう言われて安心する。
よかった…壊れてないんだな。
「しかし…Aは無意識にホールを人型に留めるまでに治したんだな」
「え？そうなの？」
そんなことしてたの…？全然記憶がないんだけれど
「ああ、もしかして３日間目が覚めていないのはホールを治していたからかもしれないな」
「…そう」
なんだか…
「疲れた」
そういうときょとんとした顔をした後イエヤスは笑った
「はははっ、当たり前だろう。治療することはお前にとって疲れることだ。」
そりゃあそうだけど…だめだな、昔の私に戻ってる
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natumiko(プロフ) - 抹茶プリンさん» 返信が遅れてしまい申し訳ありません。わざわざコメントをありがとうございます！気楽にやるので生暖かい目で見てくださいね (2018年9月13日 0時) (
レス) id: f489bcbdd9 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶プリン - 話面白かったです。更新頑張ってください。 (2018年9月11日 21時) (携帯から) (レス) id: 522dc39055 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：natumiko x他1人 | 作成日時：2018年9月9日 17時
