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だから気持ちを押し込んでいたのに ページ35

「マスターのこと、特別だからって思ってたのに…」








そういうホールは何だか複雑な顔をしていてあまり理解ができなかった。








でも、次の言葉で一気に熱を帯びる









「マスターは誰かにキスされたことある?」









その瞬間この前スナイダーとエンフィールドにされたことを思い出した。









「…されたのかい?」









今にも泣くんじゃないかというほど顔が歪んでいた。









スターなのにそんな顔をしていいのかと思ったがそんなこと考えているのはおかしいかと思う。









「いや、でも、それはっ…ん」









柔らかいものが口にあたり口の中にも柔らかいものが当たる。








寝かけていたせいであんまり力がでなくそのままキスをされ続ける。






冷たい風が部屋に入ってくるのに私の体は熱を帯びるばかりだった。






しばらくして離れて、息を取り入れようと大きく息をする。






彼もそうらしく静かに息をしている。







二人の呼吸が静かな夜に響き、いつ話したほうがいいのだろうかと迷うがその思考を止めたのは彼の言葉だった。









「…ごめん、なんか、君が誰かにそんなことされているなんて嫌で…なんでだろう、俺は皆に平等に愛をあげるのに…だめだ、君はだめだ」









少し火照った顔でこちらを見る彼は何だかこちらが悪いことをしていると思うぐらいきれいだと思ってしまった。








手を口に当ててホントにしたのかと確かめる。








「…ごめん」








私の汚れた口できれいな君を汚してごめん









「何で君が謝るのさ、ホント意味わからないよね。」








「いや、私が生活を乱しているみたいだから…」







「…うん、乱してる。ほんとにさぁ、好きで困るほどなんだ…だから本気にさせないでって言ってるだろう?」








そう言ってギュッと抱きしめられる。






そのまま押し倒されてベットに一緒に横たわる。






「…大丈夫、私はマスターだから。ホールのことだって、何されてもずっと好きだよ」







そうだ、私はマスターなんだから貴銃士のことはそんな風に見るのは失礼だもの。








「…そう言って君は俺を惑わす。君の奥底には俺とは違う気持ちがあるからね」






そう言ってホールは私の髪を撫でて笑う。




「…そうかもね、うん」





その言葉を最後に私は夢の世界へと足を踏み入れた。




「…君だけは手に入れられない、そんなのわかってるよ」

作戦会議と昔の記憶→←君が好きだけど、君は特別だから



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設定タグ:千銃士 , 夢小説   
作品ジャンル:恋愛
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natumiko(プロフ) - 抹茶プリンさん» 返信が遅れてしまい申し訳ありません。わざわざコメントをありがとうございます!気楽にやるので生暖かい目で見てくださいね (2018年9月13日 0時) (レス) id: f489bcbdd9 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶プリン - 話面白かったです。更新頑張ってください。 (2018年9月11日 21時) (携帯から) (レス) id: 522dc39055 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:natumiko x他1人 | 作成日時:2018年9月9日 17時

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