意地悪でも嫌いになることは難しい ページ32
そう言われて言い返したくなり顔を上げた
「んなわけない!惚れてない!」
そう言うとしゃがんでいたホールは私の髪を耳にかけて私の顔がよく見えるようにする。
それすらもモテている奴が簡単にする行為だと思い、顔に熱が帯びる。
「ん〜?そうなの?俺的に女の子がもっと可愛くなるときは誰かを好きになってることだと思うけどねー」
「…意味わかんない…なにそれ…そんなことないし」
からかわれすぎて訳が分からなくなってしまった
「…ジョーダンだよジョウダン!」
そう言ってハハハと笑って立ち上がる彼を目で追う
「…俺のこと本気にさせないでよ、マスター」
「…えっ」
一瞬だけ鋭い目で見られてビクッとなる。
本当に分からない。
もしかして私は鈍い方なのかもしれない。
「マスター!ディナー食べに行こうよ!腹が減っては戦はできぬ?ってサムライも言っていたし、早く行こうよ!」
気持ちが切り替わったように彼は私の手を引っ張って立ち上がらせる。
…彼がさっきのことを触れてほしくないのなら、私も考えることをやめるか。
「分かったよ、行こうか」
ドアを開けて夕方の街に繰り出した。
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natumiko(プロフ) - 抹茶プリンさん» 返信が遅れてしまい申し訳ありません。わざわざコメントをありがとうございます!気楽にやるので生暖かい目で見てくださいね (2018年9月13日 0時) (レス) id: f489bcbdd9 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶プリン - 話面白かったです。更新頑張ってください。 (2018年9月11日 21時) (携帯から) (レス) id: 522dc39055 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:natumiko x他1人 | 作成日時:2018年9月9日 17時