元は末っ子の彼 ページ30
しばらく沈黙が続き1時間がたったころ後ろから車の音が聞こえてきた。
車を使うのは…
「世界帝しかいない！」
二人で近くの茂みに慌てて隠れる。
「…確か取引の相手って」
そう言って紙を取り出して読むホールと一緒に覗き込んで私も見る。
そこを見ると中年の人で特徴は鼻の真ん中にほくろがあること…
「見えるかな…」そう言って二人で顔を出す。
「窓があいていれば見えるけどね」
もっともなことを言う彼を見て納得する。
彼の背中に乗っかって肩に手を置いて背中を伸ばしてギリギリ見えているので結構つらい体制だ。
いろんな意味で。
「マスター、くるよ…」
ブオーと音が鳴り車が通過する。
奇跡的に窓はあいていて、取引相手だということも認識した。
「あの人かーいい人そうなのにね」
ホールは残念そうに立ち上がる。
それに合わせて私も一緒に立ってまた道に戻る。
「マスターってガード固いと思ってたのにあっさりあんなことするから俺びっくりしたよ」
そう言ってほほ笑むのを見て勝手にあせり始める
「いや、それは、見えなかっただけだから」
自分で言っていて恥ずかしくなった。
別にどうってことないのに変に意識するから恥ずかしくなるんだよ！そう考えていると勝手にホールが覗き込んできて
「…あはは！マスターかわいいね！結構純情だったっけ、思い出した」
そう言って突然ほっぺたに軽いキスをするものだから当然瞬時に離れる。
「なっ…なにすんの」
「ホントにガードが緩いね、そんなんじゃ変な男に捕まっちゃうよ♡」
「もう捕まってるよ…」
「えっ誰に？」
「隣にいる人」
「おれっ！？俺は変な奴じゃないって〜皆に愛されちゃう男なだけだよ」
言ってろ。
そう思って素早く歩き始める。
結構ドキドキしたのは黙っておこう。
うるさくなるだけだろうし。
「ちょっとー、俺を置いてくのはだめでしょ！」
ああ、もう早く港町についてくれたらいいのに
互いに理解しようとは思ってないらしい→←俺に惚れ惚れしちゃった？
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natumiko(プロフ) - 抹茶プリンさん» 返信が遅れてしまい申し訳ありません。わざわざコメントをありがとうございます！気楽にやるので生暖かい目で見てくださいね (2018年9月13日 0時) (
レス) id: f489bcbdd9 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶プリン - 話面白かったです。更新頑張ってください。 (2018年9月11日 21時) (携帯から) (レス) id: 522dc39055 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：natumiko x他1人 | 作成日時：2018年9月9日 17時
