月夜のお茶会 ページ25
湯が沸くのをじっと見つめる。
ふと、マスターを見るとぼーっと前を向いていて眠たそうだ。
意地でも、マスターは寝ない。
それは何か理由があるのかと思いフルサトさんに聞いたがみんなのことを考えすぎだからと言っていた。
それもそうかもしれない。
でも、違う理由があって気がしないのだ。
今でも眠そうなのに寝ようという気がないというか…いや、踏み込むのはやめよう。
しばらく見ていてある感情が浮かんだ。
…綺麗だなぁ
月明かりに照らされたマスターはそこに居ないかのように佇んでいる。
こんな感情は貴銃士しか感じないのだと思う。
マスターもまた僕たちのように不思議な存在だからだろうか。
頬杖をついたマスターの右手にバラの紋様が見えた。
俺たちのマスターだという証拠だ。
何故だか僕はそれを見ると綺麗で可憐なマスターの物だと感じ嬉しくなってしまう。
…ちょっとおかしいかな。
沸いたお湯をポットに入れてカウンターの下からお菓子を取り出してさらに並べる。
その時に、ふと思い出した。
スナイダーのあの反応を。
もしかして何かあったのかと思ったがこれはチャンスなのではと思い聞くことにした。
「お待たせしました。ミルクと砂糖もあるのでよかったらどうぞ」
「ああ、ありがとう。エンフィールド」
そう言われてにっこり笑ってしまう。
マスターは褒めるときは誰であれ必ず相手の目を見て言う。
すぐに恥ずかしがる彼女だがそこは恥ずかしがらずにするので嬉しいのだ。
「マスター、ミルクは？」
「うーん、入れようかな」
「分かりました」
ミルクをティーカップに注ぎ紅茶を淹れる。
マスターが何か言いたそうにしているがおそらく自分でやるというと思うので無視する。
したいからするって気づかないのかなぁ
「あっ、ありがとう」
そういって紅茶をすすったが熱かったらしく少し熱がった後息を吹きかけて飲んでいるのを見てまた幸せな気持ちになる。
「…うん、おいしい。さすが英国男子だねぇ」
「ふふふ、嬉しいです。お菓子も食べてくださいね」
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natumiko(プロフ) - 抹茶プリンさん» 返信が遅れてしまい申し訳ありません。わざわざコメントをありがとうございます！気楽にやるので生暖かい目で見てくださいね (2018年9月13日 0時) (
レス) id: f489bcbdd9 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶プリン - 話面白かったです。更新頑張ってください。 (2018年9月11日 21時) (携帯から) (レス) id: 522dc39055 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：natumiko x他1人 | 作成日時：2018年9月9日 17時
