月夜の静寂 ページ23
「はあ、確認も終わったことだしそろそろ寝ようかな…」
廊下に出て唯一塞がれていない窓を開ける。
涼しい風が頬を撫でて気持ちがいい。
月明かりが強いせいで今日は遠くまで景色が見られる。
「…月明かりだけは裏切らないなぁ」
いつも私を楽しませてくれる。
しばらく見ていたが食堂で紅茶でも飲もうと思い窓をゆっくりと閉めた。
同じフロアに貴銃士もいるための考慮だ。
起こしてしまうのは申し訳ない。
コンクリートの床なので軋む音は出ないことが救いだ。
一階に降りて食堂に入る。
誰もいない食堂は思ったよりも静かで少し寂しい。
何故だかそう思ってしまった。
「さてと、紅茶は…」
台所に入り戸棚を探す。
缶を見つけてふたを開ける
「しっけてないよね」
「今日飲みましたが大丈夫ですよ」
後ろから声が聞こえて背筋が凍った。
「っひあ！」怖くなり座って丸まる。
「あ…すみません、怖がらせてしまいましたか…」
そう言われて恐る恐る後ろを向くとおんなじ目線にするためにしゃがんだのか困ったように笑うエンフィールドの顔が思ったより近くにあったのでまたドキッとしたが胸をなでおろした。
「なんだぁ…エンフィールドかぁ」
「あはは、マスターの珍しい顔を見てしまうなんてラッキーですね」
手を膝の上で組んでしゃがんでいるのを見てちょっとかわいいと思ったが思い直し
「こっちはアンラッキーだよ…」
驚かされたことに少しだけ怒った。
「それはそれは、すみません。ところでマスターはこんな夜更けに何をしていたのですか？」
あまり相手にされていないことを確認しあきらめた。
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natumiko(プロフ) - 抹茶プリンさん» 返信が遅れてしまい申し訳ありません。わざわざコメントをありがとうございます！気楽にやるので生暖かい目で見てくださいね (2018年9月13日 0時) (
レス) id: f489bcbdd9 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶プリン - 話面白かったです。更新頑張ってください。 (2018年9月11日 21時) (携帯から) (レス) id: 522dc39055 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：natumiko x他1人 | 作成日時：2018年9月9日 17時
