つかの間の幸せ ページ19
「んー!はあっ、やっと終わったか…」
伸びをして脱力する。
曇りガラスの窓からは夕日が差し込んでいるのを見て今日は少し早く終わったなと満足した。
立ち上がって隣の薬品保管庫として使われている物置を覗くと後手元にあるので最後でほとんど縫い終わっていた。
二人とも何も話さず黙々と作業をしている
それを見て紅茶でも入れようと思い電子ポットでお湯を沸かして紅茶を淹れて、この前作ったクッキーを並べて二人の元に持ってきた
「…ん?この匂いは、紅茶ですね!」
そういって嬉しそうに顔を上げる兄の方はもう少しで終わりそうだ。
「じゃじゃーん!遅めのティータイムというわけで!二人とも食べよう!」
「…クッキーもあるな」
横目で眺める弟の方はまだ終わらなそうだ
「これは私とシャスポーが作ったんだよ!ぜひ食べてね!」
そういうと
「そうなんですか!では頂きます!」
縫い終わったエンフィールドが先にミルクを入れて紅茶を注いでクッキーを手に取り食べる。
「んんー!とってもおいしいです!マスター、ありがとうございます!」
「いえいえ、手伝ってくれてありがとうね」
「…終わった。」
そういうとスナイダーは糸を口で切ってぽいっとできた雑巾を乱暴に床に置いてこちらにやってきた。
椅子に座ったはいいものの何も手に付けない。
どうしたのかと思ったとき
「…何を食べればいい」
なんだ、そんなこと悩んでいたのか
「何でもいいよ、好きなの食べて」
好きと言う言葉に反応し顔をしかめた
「…好きなもの、そんなもの分からない」
箱に詰めたお菓子を手で選んでいるが彼にはどれが美味しいのかとかが分からないらしい
約束〜promise〜→←君たち仲良くはないよね、悪くもないけど
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natumiko(プロフ) - 抹茶プリンさん» 返信が遅れてしまい申し訳ありません。わざわざコメントをありがとうございます!気楽にやるので生暖かい目で見てくださいね (2018年9月13日 0時) (レス) id: f489bcbdd9 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶プリン - 話面白かったです。更新頑張ってください。 (2018年9月11日 21時) (携帯から) (レス) id: 522dc39055 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:natumiko x他1人 | 作成日時:2018年9月9日 17時