君たち仲良くはないよね、悪くもないけど ページ18
「マスター!持ってきましたよ」
そういってノックして入ってきたエンフィールドを迎えようとしたが後ろにぴょこっと生えた紫の髪を見て少し気構えをする
「…エンフィールド君、もしかして後ろにいるのは…」
「あっ、スナイダーです。暇そうだったので連れてきてしまいました」
そうだった、エンフィールドの弟だからそりゃあいるときもあるよな…
「…まあ、いいよ。ありがとうね」
そういうと嬉しそうに笑うエンフィールドを見て微笑ましくなったが後ろから出てきた奴には全然微笑ましくなどいられない。
また文句を言うのかと身構えたが
「……何かやることがあるのか」
「えっ」
まさかにそちらから要望してくるとは思わなかった。
エンフィールドも驚いているらしく彼を見ている。
「えーと、じゃあ古くなった布を雑巾にしてもらえるかな…?」
そういって私は立ち上がり二人を丸椅子に座らせて針と糸を渡す
「君、できるの?」
訝しげに弟を見つめる
「お前こそやったことあるのか」
スナイダーも負けじと睨み付けるが得意げに
「僕はブラウンべス先輩の解れた服とか直しているから大丈夫さ」
「そうなの!?」
そういえばべスのお世話係になっていたような…
「はい、なのでこれくらい平気ですよ!」
この子はホントに何でもできそうだな…と感心していると弟のほうは糸を通すのに顔をしかめている。
「ああ、そこは私がやるよ」
そういってさっと通すと
「ほう…お前にも出来ることがあるのか」
と、感心された。
こいつ何もできない奴だと思っているのかと抗議したかったがそれを言ったら言うことがありすぎてやめることにした。
もう少し教えようと思っていたがエンフィールドが
「僕に任せてマスターは手当てをしてあげてください!ちゃんとおわらせますよ、ええ必ず!」
というものだからお言葉に甘えて手当てに専念し、予算を計算することにした。
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natumiko(プロフ) - 抹茶プリンさん» 返信が遅れてしまい申し訳ありません。わざわざコメントをありがとうございます!気楽にやるので生暖かい目で見てくださいね (2018年9月13日 0時) (レス) id: f489bcbdd9 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶プリン - 話面白かったです。更新頑張ってください。 (2018年9月11日 21時) (携帯から) (レス) id: 522dc39055 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:natumiko x他1人 | 作成日時:2018年9月9日 17時