友人帳15話 ページ16
夏目が差し出した切符には森口駅という所から、霧が沼駅へと書いてある。
ちなみに、バスには全く人がいない。
多分、ここが結構田舎の方なので、そもそも人が少ないのだろう。
まぁ、その方がいいのだけど。
バスをおり、少し歩いたところに森口駅はあった。
その駅はもう使われていないようで、随分と前の駅であったことが分かる。
だが、これならレイコさんの時代に動いていたことも納得がいく。
ニャンコ先生「やっと来たか、遅いぞ。」
夏目「ニャンコ先生…。」
『にゃんこじゃん。え、てか犬神様も一緒じゃん。』
犬神「そうだな。」
とりあえず、キョロキョロと駅の周りを見回すが、これといって目立つものは無い。
ベンチに座っている毛むくじゃらの妖以外は。
『絶対レイコさん絡みじゃん…。』
夏目「そうだな…。」
こくんこくんと、寝ているのか、船を漕いでいるだけなのかよく分からない。
ニャンコ先生「この暑いのによく眠れるもんだ。」
「…？れ、レイコ…レイコだあ！やっと来てくれたんだぁっ！！」
そう言うと、毛むくじゃらの妖は夏目に抱きつこうとする。
ニャンコ先生「こら！勘違いするな！此奴はレイコではない！」
…これは恒例行事なんだな、きっと。
え、違うの？とか言いながら、夏目をまじまじも見るが…、、、
「やっぱりレイコだあ！！」
つって、夏目に抱きついている。
『抱っこされてる…？』
夏目「先生ーー！！！」
めっちゃ振り回されてるけど…大丈夫なのあれ。
ニャンコ先生「邪悪なやつではない。少し付き合ってやれ…。」
そう言って、にゃんこは地べたに寝転がる。
暑いんだなきっと。上から水をかけてやろう。
ﾄﾎﾟﾎﾟﾎﾟﾎﾟ
ニャンコ先生「に”ゃぁー！！？何をする小娘！！」
『え、いや、暑いのかと。』←
やっぱり猫だから、水は嫌いなのかな。うーん分からん。
1時間後＿＿
「そっか…レイコは死んじゃったのかぁ…。」
夏目「分かってくれてよかったよ…。」
ニャンコ先生「まぁ孫だからな。匂いが似ていても不思議はない。」
匂いは似てるし、顔も似てるし。
孫がいるって知らない妖からしたら、その存在はもうレイコさんだもんね。
で、その妖は”さんと”と言って、レイコさんと霧が沼に行く約束をしていたらしい。
だが、約束を果せずレイコさんは亡くなってしまった。
それを知らずに、さんとはずっと待ち続けていたというわけだ。
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神楽 林檎 - とっっっても面白いです!!投稿頑張って下さい!(ここで宣伝します)私『どっちが強いかしら？【鬼滅の刃】【東京喰種】』とゆうのを書いてます！是非読んで下さい！ちなみに失敗作があるんですが、同じ題名なので･･･1話だけのが失敗作です。 (2020年5月13日 14時) (
レス) id: a7e0927490 (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - 蓮さん» ありがとうございます(*^^*) (2020年5月13日 0時) (レス) id: 6f4ddb4419 (このIDを非表示/違反報告)
蓮 - とても面白かったです。勉強頑張ってください。投稿楽しみにしています。 (2020年5月12日 8時) (レス) id: 4672972585 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒薔薇 | 作成日時：2020年3月26日 3時
