21日目 ページ23
年上のエースは、
着々と海に出る準備も進めていた。
ある時はマキノさんに”挨拶のしかた”を教わりたいと申し出た。
エース「おれはルフィの兄貴だからよ、いつか弟が世話になった赤髪の船長にあいさつに行くってのがスジってモンだろ。多分、姉貴も行ってるしな。」
ご名答。Aもしっかり行って、しっかり勧誘されてきた身である。
マキノ「ふ〜〜〜ん」ﾆｺﾆｺ
エース「なんだよテメェ‼!」ｸﾞﾜｯ
マキノ「ふふっごめんなさい
＿＿＿じゃあまず……相手に名前を聞く時は？」
エース「テメェは誰ですか。」
マキノ「ブブー！テメェなんて言葉は使っちゃいけません！」
ルフィ「お前じゃねェか？」
手をバッテンにしながらマキノは言う。
エース「おのれは誰ですか。」
マキノ「それも違います！ふふっ真面目にやってるの？」
エース「ぐぬぬぬぬ」
4年後、エース17歳、ルフィ14歳の時。
エース「行ってくるーー‼」
人知れず成長した”海賊王”の息子エースは、コルボ山の海岸より静かに一人出港した。
見送ったのはダダン山賊団と、フーシャ村の村長、マキノさん、そしてルフィだった。
ルフィ「ははっ‼まだ手ェ振ってる‼」
そしてもうひとり…
エースの姉であるAだ。
どうしても、一瞬でいいから見送る立場にいたかったのだ。
『いってらっしゃい、エース。』
出航してしばらく自身の姉が全く現れないことに不安を感じ始めていたエース。
エース「ねぇちゃん、来てくれるって言ったのになぁ。」
と、完全にフーシャ村の方を向きながら言う。
まぁ確かにそこにはいたのだが。
『わたしならここにいるよ？エース』
エース「！？…ねぇちゃん！？」
フーシャ村と全く逆の方に姉はいた。
『何、行くって言ったじゃん。
それとも来て欲しくなかった？』
エース「いや、そうじゃなくて…」
『まぁいいよ。はい、17歳おめでとうエース。これはプレゼントだよ。』
Aが渡したのはオレンジ色のデンガロンハット。
エース「くれるのか！？」
『プレゼントって他にどんな意味があるの笑』
エース「いや、ははっ‼ありがとう姉貴‼」
『どういたしまして。
頑張って追いかけておいで。
いってらっしゃい。』
エース「…ああっ‼」
その瞬間、自身の姉は消え、
再び船にひとり。
エース「よし！これからが楽しみだ！！
待ってろよ姉貴‼」
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月花 - 映画番見ました！面白かったです、更新楽しみにしてます。 (2020年3月29日 14時) (
レス) id: 23cb55ce5b (このIDを非表示/違反報告)
プリン - ハマりました！！ 更新楽しみにしてますー！ (2020年2月18日 0時) (レス) id: f23dc3d6e5 (このIDを非表示/違反報告)
夢竜(プロフ) - すごく面白いです！更新頑張ってください！ (2020年2月8日 16時) (レス) id: 2674e8aa46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒薔薇 | 作成日時：2020年2月7日 23時
