18日目 ページ20
帰ってきたドグラからのサボの報告に、ダダン山賊団に衝撃が走った。
ドグラ「サボは・・・あいつが貴族の家で幸せだったなら！！海へでる事があったろうか！！海賊旗を掲げて一人で海へでる事があったろうか！！？」
小さなサボを守ってやれなかった事に、守ってあげるべき仲間を失った哀しみにダダンと、山賊達は悲痛に苦悩した。
ルフィは「サボ・・・幸せじゃなかったんだ！！」
と言ってまた泣き、エースはサボを奪い返しに行かなかった自分を責めて苦悩した。
サボを殺した奴を殺すと言って殺気立つエースを、ダダンが力づくで止めた。
ダダン「やめねぇかクソガキ！！！
ろくな力もねェくせに威勢ばかり張りやがって！！
死んで明日には忘れられる、その程度の人間だお前は！
サボを殺したのはこの国だ！！！世界だ！！！お前なんかに何ができる！！？
お前の親父は死んで時代を変えた！！それくらいの男になってから、死ぬのも生きるのも好きにしやがれ！！！」
それは、ダダンがエースを止める精一杯だった。
サボside
くそっ‼
おれは海に出ることも許されねェのか‼
おれの体は抵抗も虚しく、沈んでいく。
手紙…届くといいな…守ってくれよエース。
ごめんな…ねぇちゃん。
大人になって会いに行きたかった…。
今思うと、好きだったのかもしれない。
突如として現れた…今までの中で一番一緒にいて楽しい女の子だった。
気持ちを伝えられないことが悔しい…‼
ごめんな…。
“サボ…サボ……”
声が聞こえた、大好きな人の声…。
その時体が浮いて息ができるようになった。
“…サボ‼“
「！？」
おれの目に映ったのは、会いたかった人の一人だった。
昔、おれを…おれたちをあの国に置いて行くことが辛くて仕方がないと言った人だった。
その人はおれの手を取って海の中を泳ぎだした。
“苦しかったね…君は自由になる権利がある。安心して…わたしが自由までの架け橋になってあげる。”
その言葉におれは泣きそうになった。
やっと自由になれる…‼
エース‼ルフィ‼きっと会いに行くから‼
もう少しだけ待っててくれ‼
“お疲れさま。少しの間…おやすみ”
その言葉を機におれは眠った。
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月花 - 映画番見ました！面白かったです、更新楽しみにしてます。 (2020年3月29日 14時) (
レス) id: 23cb55ce5b (このIDを非表示/違反報告)
プリン - ハマりました！！ 更新楽しみにしてますー！ (2020年2月18日 0時) (レス) id: f23dc3d6e5 (このIDを非表示/違反報告)
夢竜(プロフ) - すごく面白いです！更新頑張ってください！ (2020年2月8日 16時) (レス) id: 2674e8aa46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒薔薇 | 作成日時：2020年2月7日 23時
