15日目 ページ16
ブルージャム「…国王…!
よくもハメてくれやがったな…‼」
炎の下では、大勢の人々が、子供が逃げ惑い、絶望に立ちすくんでゴミと共にその身を焼かれるのを恐怖と共に待つだけだった。
エースとルフィも、どこをどう逃げても、火に囲まれて逃げ出すことが出来ないでいた。
エース「くそっ…‼」
ルフィ「エース…。」
その時ブルージャムが声を掛けてきた。
国王に騙され、裏切られたブルージャムは、僅か10歳のガキが集めた財宝を頼りにしてでも生き残り、国王に何としてでも復讐する事を心に誓い、その為にエースらガキの集めた僅かな財宝すらも奪い取ろうとしたのだった。
エースはサボと苦労して集めた金の在り処をブルージャムに教えた。
ルフィの命を守る為なら、
エース「サボもわかってくれるばずだ‼」
だが、ブルージャムが貴族の子であるサボの悪口を言い出した時、エースは頭に血が昇る自分を止められず、立ち止まってブルージャムに向かった。
さらに、海賊達がルフィを殺そうとした時、
エースの血にたぎる能力【覇気】が開花した。
エース「ルフィに手を出すなァーーー‼‼」
ブルージャム「！？」
ﾊﾞﾀﾊﾞﾀｯ
ブルージャム以外の海賊たちが泡を拭いて倒れて行く。
ブルージャム「テメェ…」
ブルージャムがエースを殺そうとした瞬間、エースは何かが自分とルフィを守るように立つのが見えた。
エース「っ！ねぇちゃん…‼?」
燃え盛る炎の間から見えたのは紛れもなく姉の姿だった。
しばらく放心していると、
ダダン「エースゥゥゥウ‼‼ルフィィィィィ‼‼」
ルフィ「………‼」
エース「……！クソババアっ‼」
ダダン「だれがクソババアじゃァァ！！早くこっちに来い!‼」
ダダン達は、子供達の「仮親」として、この炎の中を危険を冒して子供達を探しに来たのだ。
ダダンは子供達を確保すると、一斉に逃げ出した。
ダダン「逃げるぞ‼」
「ハイお頭‼‼エース急げ‼」
だが、エースは振り向かなかった。
久々に見た姉の姿を見てエースがすごすごと帰るはずがなかった。
ルフィ「…エース！？」
エース「おれは逃げない‼!」
その時エースを隠すように立っていたAが振り向いた。
『行きなさいエース』
その瞬間風が強く吹き、姉の姿は完全に炎に遮られ見えなくなってしまった。
エースが最後に見たのは自信満々に笑う自身の姉の顔だった。
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月花 - 映画番見ました！面白かったです、更新楽しみにしてます。 (2020年3月29日 14時) (
レス) id: 23cb55ce5b (このIDを非表示/違反報告)
プリン - ハマりました！！ 更新楽しみにしてますー！ (2020年2月18日 0時) (レス) id: f23dc3d6e5 (このIDを非表示/違反報告)
夢竜(プロフ) - すごく面白いです！更新頑張ってください！ (2020年2月8日 16時) (レス) id: 2674e8aa46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒薔薇 | 作成日時：2020年2月7日 23時
