12日目 ページ13
わたしはあの崖で星を眺めていた。
毎日が楽しくて…ここから去るのがとても辛く思えてくる。
自らの弟たちを置いて行くことが。
漫画の主人公たちとはもう思えないぐらい活発で、優しくて。
だから私は君にある能力を授けようと思う。
サボ＿＿＿。
サボ「ん、どうしたんだねぇちゃん。」
私はサボを夢を誓い合った崖へ呼び出した。
もうここには居られないことを伝えるために。
『私はもうすぐここを立つ。もう…君たちの近くで一緒にいることは…できなくなる。』
私が言葉を紡ぐたびにサボの目が見開いて行くのがわかる。
サボ「なんで…どうして…」
『もう…近くで守ってあげられない。
だから、君に…君がどうしても苦しくなって、逃げ出したくなったりしたときの為に、この力をあげようと思う。』
ウミウミの実の能力
海を操ることができる能力。
サボ「っそんなものいらねェ！！ここに…ここに居てくれるだけでいいんだ…！！ねぇちゃんが大好きだから！！俺たちは…俺は自分の身ぐらい自分で守れる！！」
『でも、お姉ちゃん心配だよ…。』
我慢しても、すぐに湧いて溢れそうになる何かを堪えるような目をしてAは言った。
サボ「………っ！」ｸﾞｽｯ
守ってあげて欲しい。
わたしの大好きな弟たちを。
『海の精霊よ…。』
私の弟に…力を＿＿＿。
ﾎﾟｳ＿＿＿
海が輝きだす
どんどん光を反射して
月を映して
その中でクジラが飛び上がる
とても…神秘的な光景
サボ「また…会えるよな…？」
不安そうに問いかけるサボにわたしは笑顔で返す。
『もちろん。』
だって世界は繋がっているから。
この広い海のどこかで。
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月花 - 映画番見ました！面白かったです、更新楽しみにしてます。 (2020年3月29日 14時) (
レス) id: 23cb55ce5b (このIDを非表示/違反報告)
プリン - ハマりました！！ 更新楽しみにしてますー！ (2020年2月18日 0時) (レス) id: f23dc3d6e5 (このIDを非表示/違反報告)
夢竜(プロフ) - すごく面白いです！更新頑張ってください！ (2020年2月8日 16時) (レス) id: 2674e8aa46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒薔薇 | 作成日時：2020年2月7日 23時
