マネージャーって大変なんですよ。【3】 (ページ6)

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第101話不器用なヤツらページ6

乾先輩曰く、

ブーメランスネイクの練習には、濡れた手拭いを使ったとのこと。

濡れた手ぬぐいを振り抜くためには手首だけでなく肩から腕全体を使い、無理な力をどこにもかけず、自然の力に体を預けるかの如く無心で振り抜く。

これがブーメランスネイクを完成させる秘訣。

前回はダブルスコートまでしか届かなかったのが、今回はシングルスコートまで届いた。

ただシングルスコートまでボールを伸ばすことにより、宍戸さんが追いつきやすくなり、身体を横にして返してきた。

思いっきりチャンスボールだけど。

どうやら、乾先輩はストレートのスマッシュを打てば決まると思ったようだが、相手がストレートの対応に出る。

というわけで、乾先輩はスマッシュをクロスにはなった。

これでゲームカウントは４－５となり、青学の勢いが止まらない感じに、、、

と、思ったら乾先輩が審判になにか申し出ていた。

乾「さっきの自分のスマッシュ５.３ミリ程出てましたよね、残念ながらアウトです。確認してください！」

ほんと細かいですね相変わらず←

ま、それが乾先輩のいいところなんですけど。

乾先輩が言うようにたしかに僅かながらボールが出ていたことが確認され、４０－１５からゲームが再開となる。

菊丸「あーっバカ乾！なんてマジメなやつ！！」

『あらら…(笑)』

竜崎「不器用なヤツらだねえ。」

確かに、不器用＆不器用だ。

不器用において最強ペアじゃんすごい(？

竜崎「自分のテニスに最後まで拘ったバカ正直者と、あえてシングルスコートにブーメランを叩きこむことに拘ったバカ者。」

ある意味どっちもバカってことですね←

試合は３－６で氷帝の勝利となった。

とてもいい試合を見せてもらった。私は満足です。

『ま、いいんじゃないですかね。負けたけど、得られたものは大きかったはずだから。』

竜崎「そうだな。」

ただ、勝敗はシングルスの３人に左右される。

今回は部長が一番心配だ。

見るからに左肘治ってない。
周りの部員はあんまり気づいてないみたいだけど、左を怪我したことがある私からすればバレバレだ。

あのまま跡部とやれば、もし延長戦に持ち込まれれば、それこそ確実に負ける。

『………』(不安)

不二「(…！Aちゃんは気づいてるんだ、手塚のこと…)」

跡部はあれでも全国レベル。

簡単な相手じゃない。