第140話 傾いたペースの先 ページ45
回転不足により浮いてしまった打球を見逃さず、樹さんはそれを返した。
そして、不二先輩は再びツバメ返しの体勢へと入る。
『………今度は縦か』
不二先輩は今度はラケットを縦にして回転をかけツバメ返しを放つ。
佐伯「不二はラケット面を今度は縦に使ってきたよ!さっきより回転はかかっているが必要回転数には足りない!ほんの少しだがまた浮くぞ!!」
すると樹さんは地面にかなり顔を近づけ低い体勢となる。
パコンッ
そして、見事ツバメ返しを捉えた。
『…!』
ツバメ返しの返球を再び返した不二先輩の打球を返したのは佐伯さんだった。
不二先輩の打球をドロップショットで打ち返し、見事決めてきたのだ。
菊丸先輩は佐伯さんをフリーにしてしまっていたのだ。
これは中々の強敵だな…。
菊丸先輩をきっちりマークしつつ、不二先輩の打球をも返してきた。
佐伯さんは樹さんに的確なアドバイスを送り、完全に六角ペースにとなる。
ゲームカウントが1−3と差をつけられる青学。
原因としては菊丸先輩が佐伯さんをフリーにしてしまいがちということ。
逆に、
それさえ乗り超えればペースは此方へと傾くはずだ。
六角小「あいつなんかやり出したぞ、試合投げだしちゃったのかもな!」
菊丸「………(クルッ…パシッ」
菊丸先輩がラケットを腕で回し始めた。
本気モードに入ったようだ。
菊丸先輩は集中力が途切れることなく、最高の状態をキープする力を持ち合わせている。
『そろそろ傾くぞ…(ニヤ』
ペースがこちら(青学)へと______
佐伯さんはまたも菊丸先輩を完全に抜き去り、オープンスペースへの完璧なフィニッシュボレーを打つ。
だが、そのボレーを菊丸先輩は完璧に捉えた。
佐伯「…!!」
菊丸「………(ニヤ」
菊丸先輩が2人いる……(え
高速移動で残像が残りそう見えるだけであって、別にガチで2人いる訳では無いぞよ。←
菊丸先輩には隠している技があった。
どうやら不二先輩と共に内緒にしてたらしい。
……ごめんなさい知ってました←
実はですね、、
大石先輩から以前その場所を教えて貰っていて、
そこに行ったらたまたま新技を…見てしまって。
てへ←
そして菊丸先輩は息を吹き返したように攻め始める。
パンッ
そして不二先輩とハイタッチして一言。
菊丸「佐伯、抜いたよん。」
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黒薔薇(プロフ) - 夢萌さん» ありがとうございます! (2021年2月15日 0時) (レス) id: 6f4ddb4419 (このIDを非表示/違反報告)
夢萌 - 面白い。更新ファイトです。 (2021年2月14日 23時) (レス) id: de254ea931 (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - 鬼灯さん» 有難うございます! (2021年2月13日 1時) (レス) id: 6f4ddb4419 (このIDを非表示/違反報告)
鬼灯(プロフ) - わー!!Part3だ!!とっても面白くって一気に全部読みました!!更新頑張ってください!! (2021年2月12日 21時) (レス) id: 6816aad330 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒薔薇 | 作成日時:2021年2月12日 19時