マネージャーって大変なんですよ。【3】 (ページ41)

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第136話桃の洞察力ページ41

桃「そろそろアレ、やっていいッスか？」

どうやらまだ桃には隠し玉があるようだ。

それを聞いて六角ペアは警戒し始める。

今度は河村先輩のサーブから始まる。

河村「……(ﾊﾟｺﾝｯ」

いつもの豪快なバーニングサーブではなく、やさしくトンと弾いただけのサーブ。

なにかの予兆ということは分かりやすいが、相手が何をしてくるか分からないため六角ペアは普通に返す。

(ﾊﾞｺﾝｯｯ

六角「「！！」」

桃がポーチに入り、いきなりポイントを奪った。

天根「(緩いサーブを打ってクロスに強打されるところを一か八かポーチに出る作戦か…、…！？)」

『！』

なんと桃がベースラインにまで下がっていたのだ。

これはいわゆる2バック陣形。
2人ともベースラインにまで下がる陣形のことをいう。

今度は思い切りバーニングサーブを放つ河村先輩。

その返ってきた球を、桃はロブで返す。

もうなんか、見た目は全くパワー勝負じゃないけど、根本にあるのはパワーなんだよなあ…。

黒羽さんは余裕で追いつくも、河村先輩がネットに詰めてきていると天根さんが警告。

それを確認した黒羽さんはさらにロブで対抗。

今度は桃がダンクスマッシュの体勢になった、、と思いきや、

(ﾊﾟｺﾝ…

まさかのドロップ。

六角の２人のようなパワー系やビッグサーブを持っているペアはリターンをセンターで決めたがる癖のようなものがある。

その心理を桃はしっかりと読んでいた。

根本にパワーを持ってきつつも、誰よりも冷静に周りを見る洞察力で心理戦を発揮する桃。

底知れないポテンシャルを感じる。マジで。

ゲームカウントは３－５と青学がさらに追い詰めていく。

黒羽「天根、ほっぺたをビンタしろ…天根「…(ﾊﾞﾁﾝ」

あまりの早さに黒羽さんはえーよと思わずツッコんでた。

今度は天根さんが黒羽さんに同じことをしようとするも逃げられていた。

『鬼ごっこすな』←

これでも六角2人はかなりのプレッシャーがかかっていたようで、先程のビンタにより迷いは消えたようだった。

そして六角の2人が構えた瞬間、、、

桃「タカさん今だぁ！！！」(大声)

『！？』←声にビビる