マネージャーって大変なんですよ。【3】 (ページ40)

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第135話真っ向勝負ページ40

その後も六角にゲームを取られ続け、

ついに０－５となる。

天根「好調！好調！校長先生！」←ギャグ

『………(ｽﾞﾙｯ』←

と、天根さんの相方さんが何かに気づいた顔をする。

相方さんが向いている方向を見ると、あの爺さんが天根さんを指さしていた。

オジイ「なんで髪の毛乱れてるの？」

天根「……！」

どうやら天根さんはヘアーワックスをたっぷり使うらしく、終わるまでどんだけハードに動いても髪が乱れないのだそう。

だけど、今それが乱れている。

つまり必死だったということ。

青学相手に余裕は禁物、相手は全力だ。

越前「(2人ともあくまで自分のテニスで勝つつもりだ。)」

パワープレーヤーである河村先輩と桃。

今や十八番のパワーが封じられているも同然の状況。

だが、2人は自分のテニスを捨てず、パワーで真っ向勝負することにしたのだ。

河村先輩がバーニングサーブを放ち、黒羽さんが返す。

それを桃がポーチに出ると、両足にしっかり力を込めいきなりポイントを奪った。

足腰の強化トレーニングが活きてきた。

六角もパワーを上げてきているが、押しているのは青学だ。

ここでやっと青学が１ゲームとる。

竜崎「(ただ足腰が強くなっただけではなく、２人が交互に力を高め合ってプラスαの力を生み出している…)」

すると天根さんは髪をひとつにまとめた。

本気モードの証拠らしい。

桃「油断せずに行きましょう、ヤツらここからきますよ。」

『はーん…なるほど。』(察し)

桃の言動を見る限り、桃は冷静だ。

桃には個人の能力として相当高いポテンシャルを持っているのは見て分かる。

ただ本人は気づいてないかもしれないが、もうひとつ持ち合わせているものがあるのだ。

それに桃自身が気づくことが出来れば、プレーヤーとしてもっと成長することができるだろう。

それから試合はさらに激しさを増す。

だが桃の表情は常に冷静さを保っていた。

乾「桃城はパワーや技術、前向きさなど個人の能力として相当高いポテンシャルを持っているのは見ての通り…

しかし本人が気づいていないところがまだあるんだ！

いまもホラ…、

ヤツがそれを自覚した時、本当に怖い存在になるぞ。」