マネージャーって大変なんですよ。【1】 (ページ10)

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第9話マインドゲームページ10

海堂十八番のスネイクを越前が打ったことにより、ギャラリーは一気にざわめき出す。

流石に私も開いた口が塞がらない。

手塚「ほぅ…。」

桃「とんでもねぇな…。」

越前「昼飯の時に読んでいた雑誌でたまたま見たんだよねー。試合でもたまたま見たから真似してみたんだけど。」

越前の言うバギーホイップショットとは、大きなループを下から上に描き、遠心力を利用してボールに大幅なスピンをかけるショット。

しかしスネイクはバギーホイップショットを応用したもの。昨日今日で打てるようなものでは無いのだ。

正確にはないはずだった、だが。

そして試合は6-4で越前の勝利。

海堂は自分の右膝に流血するほどラケットを打ち付けてキレ気味に。

桃「お、おい！」

誰がなんと言おうとラケットで膝を傷つけるのを止めようとしないので、わたしがキレた。

『桃、ラケットとボール貸して。』

桃「お、おう。」

スタスタとテニスコートに入っていき、、

ﾊﾞｺﾝｯ！

海堂「！！？」

海堂の持っていたラケットにピンポイントで当て、海堂の手から打ち放した。

常人の技ではないことはギャラリーの誰もが分かった。

『ラケットは人を傷つける道具じゃない…！レギュラーの座を諦めたくなかったら、この試合を後に活かしてみろ！！』

海堂「！ﾁｯ…レギュラーの座は絶対諦めねえ…！」

――――――――――

今話題の中心であるAは試合が終わったばっかりの越前に迫られていた。

越前「先輩、試合やってくれるんすよね？ね？」

『えっ、あぁうん、どうだったかなあ？;』ﾁﾗｯ

不二「ふふふ」ﾆｺｯ

『……(ｵﾜｯﾀ)』

心の中で不二に助けを求めるも、にこやかな笑顔を返されるだけで何もしてくれない。

越前「先輩、準備できてますか～？」

『おい待てこら。今からやるのかよおい。』

桃「いけいけー！」

『桃！無駄に声でかいんだから茶化すのやめろ！！』ｲﾗｯ

菊丸「いいじゃないかにゃー♪」

『ぐぬぬぬ、、後悔しても知らんからな越前！！！』

越前「臨むところっす！！」

結果＿＿＿＿＿＿

大石「ゲームセットウォンバイ！九条！6-2！」

「「「ええええ！？」」」

越前「へぇ流石…。」

『あぁぁぁぁ…どうしよう…わーどうしよう…。』

何故か負けた側が闘志を燃やし、勝った側が落ち込むという異様な光景である。

手塚「今日はこれで終わりだ！各々帰って休め。」