第29話 シングルスデビュー ページ30
地区予選決勝【S2】
不動峰・伊武深司、青学・越前リョーマ。
不動峰は大事な試合に1年を持ってきたのかよ、と言っているが、向こうにとって越前は列記とした強敵になるだろう。
『越前、気合い入れていけ。相手は強敵だ。』
越前「ッス」
越前は早くも右手でラケットを持っている。
越前の相手はシード校である柿ノ木中の部長を諸共しなかった実力の持ち主だ。
何を持っているか分からない。
まず先手は越前。
『…。』
橘「!」
早くも真骨頂のツイストサーブを放つ。
誰もが驚いたようで、審判さえもコールを忘れる始末。
その後も連続で決まるツイストサーブに不動峰サイドも驚きを隠せない。
相手もツイストサーブを避けるだけで何もできない状態が続く。
『まぁなんたって顔面に向かってはね返ってくるもんな…。』
伊武「1年生にも関わらず逆回転のサーブをマスターしてるなんてまさか!だれだよ、捨て試合なんていったやつ……。」
ほんと誰だろうねえー。青学ルーキーを舐め腐った奴は。
カウントはあっという間に40-0になる。
しかし、相手も学習したのかツイストサーブを返してきた。
越前は諸共せず、そのボールをネット際につめ打ち返し、1ゲーム先取。
ラケットを肩に乗っけて一言。
越前「なーんかリズムに乗ってきたよー。」
『……。』
わからいでもないが、挑発するのはやめような。うん。
お互い1度ベンチに水分補給に戻る。
『越前、気をつけろよ。』
越前「?ウッス」
なんだろう。
禍々しいというか、羨ましいような妬ましいような視線を感じる。
私にでは無く、越前にだ。
少し余談に入るが、
どうやら不動峰は1年前まで部活は、不良化した先輩に扱き使われるし、教えて貰えもしない、酷い状態だったんだそう。
それを今の部長である橘さんが静粛したと聞いた。
不動峰に比べ、青学はいい環境にいい先輩が揃っている。妬む要素は十二分にあるのだ。
『何も無ければいいけど…。』
次は不動峰のサーブだ。
なんと彼もツイストサーブっぽいサーブを打つ。
もろ顔面ではないが、越前の帽子がふっ飛んだ。
越前「ふーん。」
不動峰の彼が打ったサーブはキックサーブ。
伊武「まただ。君さあなんかまだ隠し持ってるでしょ?違和感あるんだよなあ。」
越前「お互い本気でやろうか。」
そういうと越前はラケットを左手に持ち替えた。
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作者名:黒薔薇 | 作成日時:2021年1月14日 1時