第23話 【地区予選決勝】 ページ24
青学vs不動峰
【決勝オーダー表】
S1手塚、S2越前、S3海堂
D1大石・菊丸、D2不二・河村
橘「いい試合をしよう。」
手塚「あぁ。」
――――――――――
地区予選決勝【D2】
『先輩方重りを外しましょう。それほどの相手です。』
不二「あぁ。」
河村「大丈夫かな…。」
弱気な河村先輩にはラケットを持ってもらって…「バーニング!!!」……うん。
初戦も準決勝も重りをつけながら試合をしていたが、今回は重りを外してもらう。
まさか地区予選で外すことになるとは思わなかったけど。
―――審判の掛け声で試合開始―――
サーブは相手から。
パコンッ!
『!』
不二「ぐっ…」
初っ端から強烈なトップスピンをかけた見事なショットを決められる。
大きく上に上がったボールがスピンによって急降下するショットで、不二先輩でも届かないもの。
竜崎先生も驚くほどの実力者たちだ。
1年前とは全く違う新しいテニス部を部長の橘という人が作ったようだ。
ものすごい気迫を魅せる不動峰ダブルス。
不動峰の方が押してる感じがするが、そこで天才の不二先輩が一気に流れを変える。
不動峰「「!?」」
『打球が跳ねないショット。通称【つばめ返し】』
相手のトップスピンに更に同じ方向に回転を与えて2乗の超回転を与えたスライスのカウンターショット。
不二先輩のトリプルカウンターの1つであり、海堂のスネイクを初めて返した技。
相手が相手の時にしか使えないが、使えると驚異的な力を発揮する。
ちなみにトリプルカウンター、私も使えます。何故なら不二先輩直々に教えてもらったから。ふふん。
橘「やはり立ちはだかるか…不二周助…。」
トリプルカウンターのひとつであるつばめ返しを披露し、その後も逆をつくショットなどで流れは完全に青学へ。
もう少しでサービスゲームが入れるという時。
ふと不動峰の長身プレイヤーが、パートナーに前を開けてくれと頼み、右腕のそでをまくり上げるジェスチャーをみせた。
石田「橘さん、アレを使います。」
不動峰の部長である橘から1度だけという許可が下った。
『!!』
それを受けた石田は腰を深く落とし、ボールを打った地点が爆発したかのような光を放ち、まるで強力な大砲を打ったかのようなショットを放った。
マズイな…。
あのショットは間違いなく、、
『【波動球】』
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作者名:黒薔薇 | 作成日時:2021年1月14日 1時