第22話 決勝の相手は不動峰 ページ23
青学vs玉林中の試合が波乱だったのは最初のD2だけ。
続くD1の青学ゴールデンペアは6−0、
S3マムシの異名をもつ海堂薫も6−0。
一見頼りなさそうに見える川村先輩はラケットを持った途端性格が変わるタイプで難なく勝つ。
不二先輩も6−0で決め、青学が5勝0敗で文句なしの準決勝進出。
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『皆さん準決勝お疲れ様です。次の試合は決勝。分かっていると思いますが、これを逃して関東大会には行けませんよ。まぁ今は備えて休憩するなり、アップするなりお好きに。決勝までには戻ってきてください。時間は掲示板を見てくださいね。それでは一時解散。』
R「「「はい!!!」」」
次の対戦校を確認していると、竜崎先生がこちらへやってきた。
竜崎「おつかれさんマネージャー。あんたも休憩してきな。」
『ありがとうございます。』
って言っても別に疲れてないのだが。
初戦も不安だったのは最初だけで、後半は心配する間もなく終わったし。
決勝のコートに早入りしてベンチに座って色々考える。
結局準決勝もあまり心配する間もなく終わった。相手は水ノ淵中という学校だが、全く知らぬ。
問題は決勝で当たる不動峰だ。
不動峰にとって強敵だったはずの柿ノ木中をストレートで倒した。
1年前まではここまで強くなかったはず…。
なんにせよ、結局対戦するのだからレギュラーには全力を出して貰わないと。
乾先輩のデータでは主将以外は全員2年生の新レギュラーと書かれている。
1年でそこまで何も無くして変わるわけが無い。ほぼ全員が曲者と考えた方が良さそうだ。
―――――――――――
決勝コート
しばらくして青学のレギュラーが現れる。
『時間が守れてるようで何よりです。決勝で当たる学校は不動峰中です。ここは1年前とは明らかに格段に強くなってます。いいですね、気合い入れて下さいよ!』
R「「「「おう!!」」」」
青学レギュラーの後ろから現れたのは真っ黒な集団。不動峰のレギュラー達だ。
不動峰中はノーシードにも関わらず、シード校の柿の木中を圧倒したダークホース的存在。
気をつけていかなければと思っていたのだが、、、
後ろでラケットの縁でボールをポンポンあげてる凄技をすんなりやってる挑発の男に張り合うように、うちの越前もポンタを飲みながら同じような技を繰り出してさりげなく挑発していた。
エッもしかしてだけど心配してるの私だけ…?
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作者名:黒薔薇 | 作成日時:2021年1月14日 1時