マネージャーって大変なんですよ。【1】 (ページ6)

今日:12 hit、昨日:21 hit、合計:223,315 hit

第5話ランキング戦(序章) ページ6

ｶﾞﾗｶﾞﾗ

『失礼します。』

手塚「よく来たな。ここに座ってこれを見てくれ。」

手塚先輩から紙を差し出される。

『ランキング戦の組み合わせですね。…やはり越前を出すんですね。』

手塚「あぁ。俺たちは今年が最後だ。俺は越前にかけて見ようと思う。」

どうだろうか、と手塚先輩の私を見る目がそう言っている。

『いいんじゃないですか。』

手塚「！」

手塚先輩を始め、レギュラーの半分は3年だ。
手塚先輩は今まで全国へは行けていない青学を今年必ずみんなを連れて、行こうとしている。

もしランキング戦をこの組み合わせで勝ち上がってきたとなれば、越前は間違いなくレギュラーになるだろう。

またレギュラーになることで、今は持ち合わせていない力も経験を積むことによって自然と身についていく。

『…青学を全国へ導くことも出来るかもしれない。私もそう思います。』

手塚「そうか。では、油断せずに行こう。」

『はい。』

―――――――――――
校門前

『あ～今日も疲れた～！』

桃「よっおつかれさん。」

越前「お疲れ様っす。」

ぐーっと伸びをして校門をくぐると、そこにはいつもの奴(桃城)と青学ルーキー(越前)がいた。

『おーおつかれー。桃は分かるけど、越前までなんで？』

越前「桃先輩が待つって言うんで俺は先に帰ろうとしたら巻き添いくらいました。」

『あーなるほど。お待たせしました。』

ポンタに釣られたの知ってんだからな越前。

そのまま校門を出て3人で帰途に着く。

桃「なーなーAー。また今度テニスの相手してくれよー。」

『やだ。』

越前「先輩テニスできるんすか。」

『できるわ。伊達にマネージャーやってねえよ～ってな。』

桃「こいつ凄いんだぜ？俺に負け無しだからな！」ﾆｶｯ

越前「！へぇ…。」

いい笑顔で爆弾投げてきたぞあいつ。

やべぇまじやべぇ。私が世界Jrランク上位だと知られたら、あぁー越前の反応が目に見えるようだ…。

『口を慎め？桃？？』ﾆｺﾆｺ

桃「ぉ、おう…で、でもよ、お前強いじゃんか実際…。いやおい、なんで俺怒られてんだよ？」

『黙らっしゃい。』

越前「ねぇ先輩」ｷﾗｷﾗ

うげぇ、とした顔で越前の方をむく。

心做しか越前の顔が輝いて見える…(ｹﾞｯｿﾘ)

越前「今度俺ともお願いします。」

『全力でお断りします。』