第45話 聖ルドルフ学院 ページ46
都大会ベスト8が出揃った。
次に青学が相手にするのはあの観月がいる聖ルドルフ学院だ。
正直言って嫌だなあと思う、主に観月サンが。
今回は意外な、いや意外すぎるオーダーでいこうと思っている。
―――オーダー表―――
D2、桃城・海堂ペア
D1、大石・菊丸ペア
S3、越前
S2、不二
S1、手塚
―――――――――――
という感じだ。
まさか海堂と桃がダブルスを組むことになるとは誰が予想できただろうか。
乾「聖ルドルフ学院の部長は去年、青学の3年を倒した経験があり、また不二の弟の不二裕太は左殺しの異名を持つ。」
乾先輩の予想では部長対策とのことだが、そこら辺はどうなのか分からんな。
乾「厄介なのは観月というマネージャーだ。九条とは別の意味ですごく厄介だ。」←
『どういう意味ですかそれは。』
マネージャーの観月はじめ。
彼は例の補強組のひとりらしく、補強組は週に2日しか部活に来ていない代わりに、あとはスクールに通っている連中らしい。
菊丸「それって部活と言えるのかにゃー?」
――――――――
裕太「なんでだよ!?」
『……。』(チラッ
ふと声が聞こえて聖ルドルフの方を横目で見ると、青学オーダーを知って不二裕太はかなりお怒りの様子。
彼は打倒不二先輩らしいが、どうやら聖ルドルフ学院のオーダーとずれたようだ。
いや、観月が意図的にずれさせたんだろう。
観月サンなら、越前がS3に来ることは簡単に予測できたはずだ。
観月サンのデータでは越前が左利きの選手との試合経験がまるでないから、不二裕太をS3に持ってきたんだろう。
残念ながらそれはハズレだけど。
部長の赤澤をあえてダブルスにあて、ウチのゴールデンペアを倒して士気をあげるというシナリオを組んでいるようだった。
観月「D2が6−2、D1が7−6、S3が6−4で勝てると予想します。」
――――――――
青学コート
『って、え…アイツ(観月)シングルス入んの!?マネージャーじゃねえの?!』(ボソッ)
と、九条は聖ルドルフのオーダー表を見て驚愕する。
乾「どうやらマネージャーオンリーでは無いようだ。」
『ムー…なら私もやりたかった…。』
いやお前はダメだろ、と一斉にツッコむ青学陣であった。
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作者名:黒薔薇 | 作成日時:2021年1月14日 1時