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鼓動 ページ48
突然立ち止まるA
俺に背を向けたまま無言でを貫くAに
痺れを切らして手を引きこちらを向かせる
赤く染まった顔
恥ずかしいのか顔は俯いたまま
そのまま何も言わない
「A」
俺なるべく優しく名前を呼ぶ
しかし
俺の呼びかけにあいつは応えず俯いたまま
小さくため息を吐く
「こっち向けよ」
俺の言葉に意を決した様に
Aは俺の方を向く
俺に目線を合わせ大きく深呼吸した
「私ね、棗のことが好きです」
不安そうに俺を見つめる
Aを抱き寄せると
「俺もお前が好きだ」
耳元で伝えたその言葉に
大きく鼓動が高鳴るのを感じる
体を離すとAと目線を合わせる
2人の視線が交わり
そのまま互いに唇を合わせた
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作者名：ミルクティー | 作成日時：2020年3月28日 16時
