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向き合う ページ39
大きく深呼吸をした後Aは話し始める
「私は明智くんと友達になりたい」
俺を含めその場にいた全員は
目を見開く
それはすごく以外な言葉だったからだ
明智は言葉を詰まらせながら
「それは…どうゆう…意味」
「あのね、明智くんのしたこと私は許せない
でも、
明智くんといて楽しかったのは本当だから
友達になろうよ」
Aらしい向き合い方
素直で明るくて優しい
クラスの人気物
明智はそれを聞いて少し俯いたあと
「ごめんなさい」
明智の声は震えていた
「もう過去のことは忘れる」
爽やかな風が流れる木々が大きく揺れ
音を奏でる
心に刺さった氷柱が無くなったAは
凄くスッキリした顔で笑っていた
反対に俺の顔は変わらず眉間にシワを寄せたまま
明智への怒りをぶつけた
あいつが許しても俺は許さねーよ
俺は明智に向けて火を放った
明智の隣でパチパチと音を立て燃える炎
「もうAに手を出すなよ」
そう警告する
コクコクと何度も頷く明智
それを確認し火を止め立ち去る
「もう棗、ごめんねじゃあ」
Aは明智に手を振ると
俺の後に続いた
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作者名：ミルクティー | 作成日時：2020年3月28日 16時
