102話 なんかほんわか甘い香りがする ページ9
期末試験の総合採点が終わり、次のホームルームで合否が発表されるらしい。
どうやら残念な事に三奈ちゃん、上鳴くん、切島くん、砂藤くんの4名は実技合格とはいかなかったようで絶望一色だ。かける言葉がみつからない。
言葉がみつからないのもそうだが、まず轟くんと爆豪くんに絡まれて近寄れない。
事の発端は数秒間だけ一緒の試験会場にいて私の実技試験内容を知っていた轟くんの「ペアなしで相澤先生との戦闘だったんだろ？大丈夫だったか？」発言から。
相変わらず保護者してるなーと思いながら馬鹿正直に勝利を手にした事を言えば、後ろの席にいる爆豪くんに座っている椅子ごと引き寄せられて転びかけた。
「一人でやって勝ったって事は相当無理をしたんじゃねェか？怪我とかはもう治してもらったのか？」
「おい教師相手に一人で勝ったってどーいう事だAゴルァ！俺相手にしてた時は手ェ抜いてたって事か！？あﾞぁﾞ！？」
「やめろ爆豪。Aが怯えるだろ。」
『…うん、無理してないし怯えてないし、そういえば怪我しなかったよ…大丈夫。』
「はァ！？無傷！？やっぱ俺ン時手ェ抜いてたんだろ！！」
『抜いてないよ相性の問題。あとコスチュームありだったから武器の有無が大きい。』
耳元で叫ばれているので両手で塞ぎながら受け答えをする。
何故か褒められると退いていくとこの前の経験でわかったので、爆豪くんこそオールマイト先生に勝っただなんてすごいねと永遠と褒めちぎってみた。
最初は頭を鷲掴んで威圧的な感じだったが、だんだんと緩んできて最終的には顔面を鷲掴まれて喋んなと言われました。
女の子の顔面鷲掴みって凄いな爆豪くん。ってかどう転んでも鷲掴みかよ酷いな。
あ、なんかほんわか甘い香りがする。そういえばニトログリセリンって甘い匂いがするって聞いた事あったな。
保護者轟くんに注意されたのもあるが私がもう喋らないと判断したらしいので手を放され、同時に甘い匂いも離れて行く。
少しだけ残念。
『私爆豪くんの匂い好きだな〜。』
「………は？」
『ニトロの匂いだよね？甘くて落ち着くいい匂い。』
「…〜〜っ！！さっさと前向いて姿勢正せクソA！！予鈴鳴ってんぞ！！！」
君が最初に引っ張ったんだぞ。
なんて言ったらまた怒られそうなので素直に前を向きました。
心配と仲裁をありがとうと言って轟くんにも席に戻ってもらいました。
頭を一撫でされたけどな。幼児じゃないんだぞ私は。
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ほたる(プロフ) - 瑞稀さん» ありがとうございます(｀・ω・)ゞ次回予告は勢いと矛盾を意識してギャグ90％くらいで書いてるので笑っていただいて嬉しいです(*´艸`*) (2017年11月12日 11時) (
レス) id: 3dd2c6dc8f (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - 次回予告で盛大に吹きましたwwwめっちゃ好きですw (2017年11月9日 21時) (レス) id: be8945b53e (このIDを非表示/違反報告)
庵 - そう。頑張ってくれるナラ、何でも良いヨ。 (2017年10月23日 22時) (レス) id: 781a67beb0 (このIDを非表示/違反報告)
ほたる(プロフ) - 水千 翔さん» ありがとうございます( ；∀；)他の方々より執筆はだいぶ遅いと自覚はしているのですが、そう言っていただけるとほわっとします(*´ω｀*) (2017年10月20日 17時) (レス) id: c559bfe8e5 (このIDを非表示/違反報告)
ほたる(プロフ) - 庵さん» ありがとうございます！庵さん流ツンデレ激励と脳内変換して頑張ります！ (2017年10月20日 17時) (レス) id: c559bfe8e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほたる | 作成日時：2017年2月14日 14時
