126話 今貴方のところに居るわけにはいかない ページ33
大雑把に“個性”を使うつもりとは言え、危険には変わりないから私に構わず行ってと言うつもりだった。まぁ遮られて台無しにされましたけれども。
「掴まれAッ！！振り落とされんなよォ！！」
『え！？あ、はい！』
掴まれ！？どこに！？
私ごと飛んでくれるって意味だろうけどえーっ、えーっと…！と、とりあえず背中から首に腕を回してしがみついた。
元々筋力はほぼ皆無なのに加えスタミナ切れを起こしかけてる今のコンディションで早くも腕が死にかけてるけど流石の爆豪くん、落ちないように掴んでくれます。
爆豪くんが“個性”で飛んで切島くんと手を繫ぎ、彼らが飛んできた勢いのまま私たちも引っ張られる。
あの磁石っぽい“個性”の人だけ気掛かりだったけど範囲外に出たのか急に引き寄せても危険だと判断されたのか、特に引っ張られる気配はない。
既に遠く離れた弔さんの様子が窺えず気になったが、今貴方のところに居るわけにはいかない。
でも、なんだかもう二度と会えないような気がして、すごくすごく寂しくて、胸にぽっかりと大穴が空いた気持ちになった。
形容しがたいこの気持ちの吐き出し口がよくわからなくて、しがみついている爆豪くんに顔を押しつけて無理矢理仕舞い込んだ。
しばらく飛行を続けていると次第に地面に近づいてきて、私を掴んでいた手を一時的に離して“個性”を下に向けて放ち勢いを殺していた。
私はまぁ非力ですし今メンタル面でもぼろくそなのでずり落ちそうになったが、その前に爆豪くんが支えてくれたのでイケメン才能マンはずるいと思いました。
無事でよかったと喜んでくれる緑谷くんたちにありがとうと伝えたが、ちゃんと笑えている自信はない。きっと変な歪な顔をしている事だろう。
「心読さん…大丈夫？“個性”上手く使えていないように見えたけど…。」
『あー、えっと…私の“個性”って精神面が非常に重要に、なってくるんだけど…今抗安薬って変な薬を盛られている状態でして…。
「「「クスリィ！？！？」」」
あ、うん。余計な心労重ねたねごめん。
ともかく人の居るところまで移動しようという事になったんだけど、歩こうとしたら足に力が入らなくて倒れそうになったので爆豪くんにおぶってもらいました。
羞恥心で軽く死ねそう。
127話 不味いんじゃ…ないか、いろいろと→←125話 やってやるさPlus Ultra！
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ほたる(プロフ) - 瑞稀さん» ありがとうございます(｀・ω・)ゞ次回予告は勢いと矛盾を意識してギャグ90％くらいで書いてるので笑っていただいて嬉しいです(*´艸`*) (2017年11月12日 11時) (
レス) id: 3dd2c6dc8f (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - 次回予告で盛大に吹きましたwwwめっちゃ好きですw (2017年11月9日 21時) (レス) id: be8945b53e (このIDを非表示/違反報告)
庵 - そう。頑張ってくれるナラ、何でも良いヨ。 (2017年10月23日 22時) (レス) id: 781a67beb0 (このIDを非表示/違反報告)
ほたる(プロフ) - 水千 翔さん» ありがとうございます( ；∀；)他の方々より執筆はだいぶ遅いと自覚はしているのですが、そう言っていただけるとほわっとします(*´ω｀*) (2017年10月20日 17時) (レス) id: c559bfe8e5 (このIDを非表示/違反報告)
ほたる(プロフ) - 庵さん» ありがとうございます！庵さん流ツンデレ激励と脳内変換して頑張ります！ (2017年10月20日 17時) (レス) id: c559bfe8e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほたる | 作成日時：2017年2月14日 14時
