123話 捕まったら終わり ページ30
ヒーローたちと弔さんとで話…っていうか尋問しているのを半分呆けながら右から左へと聞き流していると、いきなり叫んだ弔さんの声に驚き大きく肩を揺らした。
前方へ視線を向けると空中に黒いドロドロが浮かんでおり、そこから何人もの脳無さんが出現していた。
…ワープ？黒霧さん？でも彼気絶してるし、だいたい黒霧さんはドロドロじゃなくてモヤモヤだ。
無味無臭無音で地球に大変優しい電気自動車みたいな移動法のはずなのにこんなに音を立てて派手に使わない。
アレと同じと思われるドロドロが私の口の中から溢れてきた時はそれはもうパニックだった。
ドロドロに口を塞がれて苦しいし、なんかドブ臭いしニガいし、流動体で掴めないし。
もがいてももがいても口から溢れ出てくるドロドロにやがて視界を、全身を覆われ、呑みこまれた。
数秒後、そのドロドロに解放されたと思ったら屋外にいた。やっぱり移動系の“個性”だったんだ…。
酸素を求めて息を吸った際少しだけ気管に入ってしまったのでゲホゲホと咳き込んでいると、私と同じく飛ばされてきたらしい爆豪くんが隣でやはり咳き込んでいた。
後方に私たちと同じく飛ばされてきた連合の人々、前方にはおそらく飛ばした張本人と思われる謎の人物。
その顔はマスクに覆われており何を考えているのか“個性”が使えてもわからない。
「やぁ、君がAさんだね？弔や黒霧から聞いてるよ。あの子のお嫁さんだって？」
『そこだけは真っ向から否定します…けど、ただの知り合いです。そういう貴方は、“先生”さん…ですかね？弔さんがボロっと口滑らせた、時…何度か聞きました。』
「へぇ弔が僕の話を？あれだけ口止めしてあったのに…あとでお仕置きかな。」
ざまあみろ。ついでに私たちを逃した罰もキツーーーく受けるといい。
逃げられる気がしないけど。ラスボス戦は逃走不可避って定石じゃん。
あっちは二人気絶してるけどまだ7対2。爆豪くんは飛べるけど私はまだ無理かな…試しに落ちてる瓦礫に“個性”を使ったら粉々になった。
途中でオールマイト先生が文字通り飛んできてくれて“先生”さんの相手をしてくれるようになったけど、気絶している黒霧さんの“個性”を強制発動？させて無理矢理ゲートを開いていた。
ゲートはまずいですよ。許容範囲どれくらいあるのか知らないけど少なくともショッピングモールと家を繋げるくらいは飛ばされる。
捕まったら終わりの鬼ごっこの開始だ。
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ほたる(プロフ) - 瑞稀さん» ありがとうございます(｀・ω・)ゞ次回予告は勢いと矛盾を意識してギャグ90％くらいで書いてるので笑っていただいて嬉しいです(*´艸`*) (2017年11月12日 11時) (
レス) id: 3dd2c6dc8f (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - 次回予告で盛大に吹きましたwwwめっちゃ好きですw (2017年11月9日 21時) (レス) id: be8945b53e (このIDを非表示/違反報告)
庵 - そう。頑張ってくれるナラ、何でも良いヨ。 (2017年10月23日 22時) (レス) id: 781a67beb0 (このIDを非表示/違反報告)
ほたる(プロフ) - 水千 翔さん» ありがとうございます( ；∀；)他の方々より執筆はだいぶ遅いと自覚はしているのですが、そう言っていただけるとほわっとします(*´ω｀*) (2017年10月20日 17時) (レス) id: c559bfe8e5 (このIDを非表示/違反報告)
ほたる(プロフ) - 庵さん» ありがとうございます！庵さん流ツンデレ激励と脳内変換して頑張ります！ (2017年10月20日 17時) (レス) id: c559bfe8e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほたる | 作成日時：2017年2月14日 14時
