165話 精々当たらぬ的を狙うがいいさ ページ25
轟くんについていって辿り着いたのは高層ビルなんかが辺りにそびえ立つ都会エリア…とでも呼称したらいいんだろうか、とにかく街みたいな場所だった。
私の周りには轟くん以外の顔見知りはいなさそう。この人たち全員が敵になるのかと思うと震える。
もちろん武者震いではなく恐怖で。
『ががががががん、がんばろう…ね、とどろろきくんっ………！！』
「…なんか懐かしいなその感じ。っていうか、今からでも緑谷たちや爆豪のところでも行った方がいいんじゃねェか？俺の“個性”でお前まで巻き込んじまう。」
『平気平気、私浮いていられるんだよ？【あのね轟くんちょっと穏やかじゃないモノ読んじゃったんだけど、さっきから他の受験者さんたち「雄英がいる」とか「真っ先に潰そう」とかそーいうのばかり考えてるみたいなんだよね。】』
「―――っ！」
『【思うに、私たち体育祭で“個性”も戦闘スタイルも割れてる唯一の存在で、雄英に受かっている以上弱いわけないじゃないですか。最優先で狙われるんじゃないかなって。開始の合図で一旦上に逃げて、機動力のある私が囮をする。】異論はあるかな？』
「…いや、ねェ。よろしく頼む。」
よし、轟くんの了承も得たしとりあえず100ｍくらい上空に退避すればいいかな。了承得なくても連れて逃げるつもりだったけどね。
開始の合図とともに一斉に襲い掛かってくる受験者たち。
そんな彼らの攻撃を文字通り高みの見物している私たち。あのままあそこにいたら蜂の巣じゃんひぇぇ…。
元いた場所からやや離れたところに轟くんを下ろし、私は囮になるべく敢えて注目の集まっているさっきの場所へ降下する。
上に逃げてやがった！雄英生だ仕留めろ！などの声を聞きながら“個性”による攻撃や飛び交うボールを避ける。
訓練の結果私のサーチ効果範囲は半径5ｍから10ｍまで広がり感知速度も正確性も格段に上がっている。
ついでにアポート効果範囲も3ｍから5ｍにまで広がった。複数個所同時に捌く事も可能になっている。
10ｍ内に入ってきた異物は瞬時に私に感知され、5ｍ内に入った瞬間外に弾き飛ばされる。弾き飛ばしが不可能な、例えば体と繋がり神経が通ってる物に関しては私自身が飛んで避ける。
精々当たらぬ的を狙うがいいさ。そんな事をしてる間に―――ほら、優秀で頼れる轟くんが一網打尽だ。
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Amuma - こんばんは！初コメ失礼します。夢主ちゃん面白すぎて大爆笑しながら、一気に読破しました。更新頑張ってください応援しています！ (2018年12月23日 23時) (
レス) id: 75d4b4369f (このIDを非表示/違反報告)
ゆともす(プロフ) - とても面白かったので一気に読んじゃいました…！更新待ってます(*^^*) (2018年9月1日 17時) (レス) id: 0710793742 (このIDを非表示/違反報告)
さーもんまりね(プロフ) - あ、あとおそらく特に推してるキャラが恐らく作者様に近くて、1人で勝手にヽ(ﾟ∀ﾟ )ﾉｲﾔｯﾌ-してます (2018年7月30日 22時) (レス) id: cf8a3e5bab (このIDを非表示/違反報告)
さーもんまりね(プロフ) - 学生さんとはやはり少し違っていて、いつもより新鮮な気持ちでヒロアカ夢小説を楽しむことができました。ありがとうございます!!続きを楽しみにしてます!! (2018年7月30日 21時) (レス) id: cf8a3e5bab (このIDを非表示/違反報告)
さーもんまりね(プロフ) - 1章から一気読みしてしまうくらい最っ高でした！多くのヒロアカ作品を読んできた私ですが、この作品は現在トップ独走中です。 (2018年7月30日 21時) (レス) id: cf8a3e5bab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほたる | 作成日時：2017年11月21日 11時
