今日からツッパリやめます！！【今日から俺は】 (ページ2)

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今日からツッパリやめます！！2 ページ2

私は「これだ！」と閃いた。
全く見知らぬ地で過ごす不安はあれどもとよりあのクソ親父について行く選択肢は存在しない。
それに知らない土地だからこそ始められることもある。

転校を機に私はツッパリをやめる！！そう決意した。

決意してから行動は早かった。まずは転校することになって頭を降りることを子分らに伝えた。惜しまれはしたが、次の頭を指名して別れを告げてきた。

それから母親とも話した。
ぽつぽつと話してるうちに、喧嘩の原因は私の進路についてだと思い出した。
私は昔から絵が好きで高校もそういう設備が充実している所に行きたかった。けれど猛反対されて、父親と言い合いになって、あの日家を飛び出した。

「ごめんなさい、あなたの好きにしてあげられなくて」

母は私の好きなようにやらせてあげたかったが父に却下されて何も言えなかったこと。
父が私の大事にしてる画材道具を全部壊して捨てようとして、それを止めて大喧嘩になったこと。
今までの鬱憤が爆発して離婚することになったと話した。

「それでよかったの？」
「あの瞬間、もうあの人とはやっていけないって思ったの。むしろスッキリしてるわ」
「そっか……ありがと、守ってくれて」

「母親だもの、当たり前じゃない」久々にしっかりと見た母の顔は記憶にあるよりも皺が濃くなってたけど、どこか若々しかった。

「転校先はあなたが決めていいわよ」
「ほんと、ありがとう」