理想の場所 ページ20
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貴「……ハっ…ハク?」
ハク「黙っていてすまなかった」
貴「まさか…ハクが、私の父親…?」
ーー確かに、ハクが父親であれば…と思った時もあったけれど
龍の国国王よりも、気の許せる男。
だけど、そんな事あり得ないと思っていたのに。
理解が追いつかなくて、頭がずっと混乱している。
ーー考えろ…!
そう思うのに。
ハク「A、これからは父親としてお前を守る」
ツバキ「私も、母として貴女のずっと側にいるわ」
ツバキに抱き締められ、ハクに頭を撫でられ。
Aは、混乱する考えを放棄した。
貴「…そっか。良かった……」
ハクが私を庇い、倒れた事。
ツバキを、この手で殺めた事。
ーーすべて、悪い夢だった
母がいて、ハクがいる。理想の場所ともいえるその光景が、あまりにも心地いいもので。
目を閉じたAの脳裏には、レインの事も、麦わらの一味の事も、欠片も浮かぶ事はなかった。
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一方、現実世界。
キキョウ「こっちです!」
ルフィ「こっちか!」
キキョウ「貴方が私を無視して走り出さなければ、もっと早くに追いついたのにっ!」
ルフィはキキョウの案内で、地下通路への階段をかけていた。
一味全員での話し合いで、キキョウが正義の門での道を理解している為、ルフィを案内する筈だったが、人の話を聞かないルフィが暴走列車のように走り出してしまい、それを止めるのに一苦労したのだ。
キキョウ「姫様達はもうこの扉の先に行ってしまっている筈…!」
ルフィ「これか!だいぶ硬ェ鉄の扉だな」
ガンガンと扉を強く叩くルフィの隣で、キキョウは息を整える。
キキョウ「本来であれば鍵が必要な場所ですが……少し時間をください。ハッキングしますので」
ルフィ「時間なんかねェよ!下がってろお前」
キキョウ「え?」
ルフィは右手の親指を口に咥える。
ルフィ「ギア3!」
キキョウ「…!?」
ドカァン!!と巨大な音と共に司法の塔が揺れるほどの振動が響く。
キキョウ「!……開いた、」
破壊された扉をキキョウは呆然と見つめる。
ルフィ「よし…行くぞ!」
キキョウ「ってどうして身体が縮んでるんですか!?」
何故か子どものように身体が小さくなってしまったルフィに、キキョウはツッコミを入れずにはいられなかった。
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夏目海(プロフ) - 白猫さん» コメントありがとうございます!レインの話は勿論ですが、オムライスのエピソードも考えてはいるので、出せるように頑張ります! (2023年5月1日 15時) (レス) id: 0c76f179cc (このIDを非表示/違反報告)
白猫 - 今後、レインがどうなってしまうのかとても気になります。レインが敵になると、とても強そうですね(笑)話の内容が、今後どうなるか気になります!なにげに、夢主がオムライスを作っているところ、食べているとこがみたいです。 (2023年4月30日 16時) (レス) id: ceb4aa3e93 (このIDを非表示/違反報告)
冬眠。(プロフ) - 夏目海さん» 迷惑にならなくて良かったです........!この作品大好きです、これからも頑張ってください!(⑉・ ・⑉) (2023年4月7日 12時) (レス) id: a8a625eabf (このIDを非表示/違反報告)
夏目海(プロフ) - 冬眠。さん» ご指摘ありがとうございます!訂正致しました。気を付けてるつもりなのですが、結構誤字もあるので、教えて頂けるととても有り難いです…! (2023年4月7日 10時) (レス) id: 0c76f179cc (このIDを非表示/違反報告)
冬眠。(プロフ) - コメント失礼します。和心一閃の回ですが、レッドとレインのセリフが逆になっている気がしました。迷惑でしたら申し訳ないのですが…一応報告させていただきました。( . .)" (2023年4月7日 1時) (レス) @page33 id: a8a625eabf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏目海 | 作成日時:2023年2月19日 8時