検索窓
今日:20 hit、昨日:68 hit、合計:58,022 hit

理想の場所 ページ20

.


貴「……ハっ…ハク?」


ハク「黙っていてすまなかった」


貴「まさか…ハクが、私の父親…?」



ーー確かに、ハクが父親であれば…と思った時もあったけれど



龍の国国王よりも、気の許せる男。



だけど、そんな事あり得ないと思っていたのに。



理解が追いつかなくて、頭がずっと混乱している。



ーー考えろ…!



そう思うのに。






ハク「A、これからは父親としてお前を守る」


ツバキ「私も、母として貴女のずっと側にいるわ」



ツバキに抱き締められ、ハクに頭を撫でられ。



Aは、混乱する考えを放棄した。




貴「…そっか。良かった……」





ハクが私を庇い、倒れた事。



ツバキを、この手で殺めた事。




ーーすべて、悪い夢だった





母がいて、ハクがいる。理想の場所ともいえるその光景が、あまりにも心地いいもので。



目を閉じたAの脳裏には、レインの事も、麦わらの一味の事も、欠片も浮かぶ事はなかった。











.













一方、現実世界。



キキョウ「こっちです!」


ルフィ「こっちか!」


キキョウ「貴方が私を無視して走り出さなければ、もっと早くに追いついたのにっ!」



ルフィはキキョウの案内で、地下通路への階段をかけていた。



一味全員での話し合いで、キキョウが正義の門での道を理解している為、ルフィを案内する筈だったが、人の話を聞かないルフィが暴走列車のように走り出してしまい、それを止めるのに一苦労したのだ。




キキョウ「姫様達はもうこの扉の先に行ってしまっている筈…!」


ルフィ「これか!だいぶ硬ェ鉄の扉だな」



ガンガンと扉を強く叩くルフィの隣で、キキョウは息を整える。



キキョウ「本来であれば鍵が必要な場所ですが……少し時間をください。ハッキングしますので」


ルフィ「時間なんかねェよ!下がってろお前」


キキョウ「え?」



ルフィは右手の親指を口に咥える。




ルフィ「ギア3!」


キキョウ「…!?」



ドカァン!!と巨大な音と共に司法の塔が揺れるほどの振動が響く。





キキョウ「!……開いた、」



破壊された扉をキキョウは呆然と見つめる。




ルフィ「よし…行くぞ!」


キキョウ「ってどうして身体が縮んでるんですか!?」



何故か子どものように身体が小さくなってしまったルフィに、キキョウはツッコミを入れずにはいられなかった。

天泣→←まだ、



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (116 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
331人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

夏目海(プロフ) - 白猫さん» コメントありがとうございます!レインの話は勿論ですが、オムライスのエピソードも考えてはいるので、出せるように頑張ります! (2023年5月1日 15時) (レス) id: 0c76f179cc (このIDを非表示/違反報告)
白猫 - 今後、レインがどうなってしまうのかとても気になります。レインが敵になると、とても強そうですね(笑)話の内容が、今後どうなるか気になります!なにげに、夢主がオムライスを作っているところ、食べているとこがみたいです。 (2023年4月30日 16時) (レス) id: ceb4aa3e93 (このIDを非表示/違反報告)
冬眠。(プロフ) - 夏目海さん» 迷惑にならなくて良かったです........!この作品大好きです、これからも頑張ってください!(⑉・ ・⑉) (2023年4月7日 12時) (レス) id: a8a625eabf (このIDを非表示/違反報告)
夏目海(プロフ) - 冬眠。さん» ご指摘ありがとうございます!訂正致しました。気を付けてるつもりなのですが、結構誤字もあるので、教えて頂けるととても有り難いです…! (2023年4月7日 10時) (レス) id: 0c76f179cc (このIDを非表示/違反報告)
冬眠。(プロフ) - コメント失礼します。和心一閃の回ですが、レッドとレインのセリフが逆になっている気がしました。迷惑でしたら申し訳ないのですが…一応報告させていただきました。( . .)" (2023年4月7日 1時) (レス) @page33 id: a8a625eabf (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:夏目海 | 作成日時:2023年2月19日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。