海賊龍姫物語ーFILM STRONG WORLDー (ページ9)

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進化ページ9

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ｲﾝﾃﾞｨｺﾞ「シキ様！新しい進化のカタチが出現しました！ご覧下さい！」

オナラの音を鳴らして、Dr.インディゴが大きな鳥籠を抱えてやってくる。

籠の中には、トサカのついたアヒルみたいな、だけどダチョウほどの大きさのある一羽の鳥が入っていた。

ｼｷ「え？ギター？」

ｲﾝﾃﾞｨｺﾞ「鳥だろ、どう見ても！」

ハイ、ウホッ、とシキ達3人はお約束のコントをすると、決めポーズでアピールした。

酷いスベり具合にナミ達が硬直していると、思わぬオチが待っていた。

ビリビリビリビリビリビリビリビリッ！

「「「ギャーーー！！」」」

感電した3人が地面に倒れる。放電したのはなんと籠の中の鳥だった。

怒ったシキが籠からエレキ鳥を引き摺り出して乱暴にぶん投げる。

ﾅﾐ「ちょっと！」

見ていられず、ナミが鳥を庇って割って入った。

貴「大丈夫か？」

「クォー…」

Aもエレキ鳥の頬に手を当てると、甘えるように擦り寄って来た。

ｼｷ「…進化？今のが」

ｲﾝﾃﾞｨｺﾞ「はい。電撃技に特化したタイプでして…」

Dr.インディゴがシキに説明する。

ﾅﾐ「何よ、進化って…？」

ｼｷ「んん…？、あァ、ベィビーちゃん達は知らなかったな」

怪訝そうな2人にシキは語り始めた。

かつてメルヴィユ群島が海の上にあった時から、ここには独特な進化を遂げ、危険な能力を持っていた動物が棲み着いていたが、その習性は温厚なものだったという。

その独特な進化の原因は、島の固有種である“IQ”という植物によるものだった。