【past story】狐面の旅人3 ページ30
木造の建物が並び、夏島だからこそ薄着の布製の民族衣装を身に付けた人々は皆、裸足で歩いている。
こんがりと太陽に焼けた肌を惜しげもなく晒し、陽気な声がそこら中に響いていた。
「いらっしゃい。旅人さん」
「素敵な狐面だね！観光？」
貴「どうも。数日滞在したいのだが、宿はあるか？」
外部の人間にも友好的らしい人々から話しかけられ、Aも安心しつつ柔らかい口調で尋ねる。
その土地ならではの特徴もあり、中には閉鎖的な国もある。場合によっては滞在も不可能だっただろうが、カミヤ島は部族的な部分がありながらも、外部からの受け入れにも柔軟なようだ。
「あるよ！今は海賊も利用してるけど」
「でも大丈夫、そんな怖くないから」
村人達に教えてもらって、宿へ向かう。
その中へ入ろうとすると。
「キャプテーン！あったぜ！キャプテンの言った通りだ」
「声が大きい」
Aの後ろから走って抜き去った男が、丁度宿から出てきた男に声をかける。
声の大きさを嗜められた男はつなぎを着ており、帽子にサングラスをかけている。
一方、キャプテンと呼ばれた男は黄色と黒のパーカーを着用し、ヒョウ柄のような帽子をかぶっていた。
“キャプテン”はつなぎの男に小声で何かを告げると、Aに目を止める。
「この島の奴じゃねェな。今日来た旅人…ってとこか？」
貴「ああ。お前達が今、この宿に滞在している海賊だな」
「…そうだ」
ひどい隈で目つきも悪い男だが、殺気は感じない。
だけど、その瞳の奥に、探るような視線を感じる。
狐面の内側から、ジッとその瞳を見つめ返す。
「まあ良い。互いに干渉はしないでいこうか」
Aから視線を逸らし、2人の男は去っていった。
貴「……」
暫くその後ろ姿を眺めていたが、Aは徐ろに宿へ入る。
ーーまさか、こんな所で出会うとは
ーー死の外科医…トラファルガー・ロー
何度か新聞で見かけたこともあり、Aの記憶に残っている。
面倒な事にならなければ良いが、と内心で嘆息した。
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夏目海(プロフ) - 白猫さん» 夢主のお人好しは長所であり、短所でもありますからね（笑）良い感じに頁余ってるなと思って始めたのですが、楽しんで頂けているのなら何よりです…！占ツクの仕様、難しい時ありますよね！気にしないでください。 (4月14日 10時) (
レス) id: 50c0c2c670 (このIDを非表示/違反報告)
白猫 - なんかバグって、同じ文を２回も送ってしまいました。すみません。 (4月13日 21時) (レス) id: ceb4aa3e93 (このIDを非表示/違反報告)
白猫 - ローもお人好しだけど、夢主も大概だね〜w そこが夢主の良いところでもあるんだけどね。そのお人好しが場合によっては、判断を鈍らせそうだな… 夢主とローたちの出会いを書いてくださってありがとうございます！忘れたくても忘れられない、出会いですね！最高！ (4月13日 21時) (レス) id: ceb4aa3e93 (このIDを非表示/違反報告)
白猫 - ローもお人好しだけど、夢主も大概だね〜w そこが夢主の良いところでもあるんだけどね。そのお人好しが場合によっては、判断を鈍らせそうだな… 夢主とローたちの出会いを書いてくださってありがとうございます！忘れたくても忘れられない、出会いですね！最高！ (4月13日 21時) (レス) id: ceb4aa3e93 (このIDを非表示/違反報告)
夏目海(プロフ) - あーむさん» 初めまして、コメントありがとうございます！FILMシリーズは書いてみたいと思ってるのですが、SW以外は2年後の為、まずは本編を進めようと考えています！マイペース更新ですが、お付き合いいただけたら嬉しいです！ (4月2日 11時) (レス) id: acd2700718 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏目海 | 作成日時：2024年3月5日 13時
