海賊龍姫物語（6-3）

シルバーズ・レイリー ページ1

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ﾙﾌｨ「えーーー！！？海賊王の船にィーーー！！？」


ﾚｲﾘｰ「ああ。副船長をやっていた…シルバーズ・レイリーだ。よろしくな」


「「「副船長ーーー！！？」」」




海軍の追手から逃げ切った一行は、レイリーの家だという“シャッキー'S ぼったくりBAR”という名の、いかにも怪しげな店を訪れた。



その店の女性、シャッキーは快く一味を歓迎してくれた。(ルフィ達は既に一度店を訪れているらしい)



冥王シルバーズ・レイリーといえば、海賊王の右腕と呼ばれた男。今も伝説の存在である。



海で彼が遭難していた所を助けた事から親交があるらしいハチが、一味に紹介しようとしてくれたコーティング屋だったらしく、皆驚きが隠せなかった。



ｻﾝｼﾞ「しかしよ、ゴールド・ロジャーは22年前に処刑されたのに、副船長のあんたは打ち首にならなかったのか…一味は海軍に捕まったんだろ？」


ﾚｲﾘｰ「捕まったのではない……ロジャーは自首したのだ…」


「「「！！？」」」



初めて聞く、世間で知られるものとは違う衝撃の事実に、全員面食らった。



政府としては、力の誇示の為、捕らえたかの様に公表したのだろうと言われる。



ﾅﾐ「海賊王が自首！？何で！？」


ﾚｲﾘｰ「……我々の旅に…限界が見えたからだ」



酒を呑みながら、レイリーの口から、真実が語られる。




ﾚｲﾘｰ「……あの公開処刑の日から…4年程前か……ロジャーは、不治の病にかかった…」



誰も治せない病だったが、当時、双子岬の灯台守であったクロッカスという医師だけが、その苦しみを和らげる腕を持っていたという。



ﾚｲﾘｰ「我々は彼に頼み込み、“最後の航海”に船医として付き添って貰い…遂にその3年後、ロジャーの命を取り止めつつ…不可能と言われた偉大なる航路(ｸﾞﾗﾝﾄﾞﾗｲﾝ)制覇を成し遂げたのだ」


ﾌﾞﾙｯｸ「クロッカスさん！？双子岬の…！お懐かしい」


ｳｿｯﾌﾟ「海賊王のクルーだったのか！」


ﾅﾐ「そういえば…数年船医をやったって言ってた。じゃあ3年間、海賊をやってたのね！」



偉大なる航路(ｸﾞﾗﾝﾄﾞﾗｲﾝ)入り口にある双子岬を通った事のあるブルックや、東の海(ｲｰｽﾄﾌﾞﾙｰ)組は、クロッカスの事を知っている様で。

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