手向け ページ9
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2日後。
バイオリンの音に誘われて、Aは立派な墓を訪れた。
ﾌﾞﾙｯｸ「…かつての仲間の墓をフランキーさん達に作っていただきました」
弾き終えたブルックが振り返り、「宜しかったらどうぞ隣へ」と言う。
Aは頷くと、島で見つけた花をリボンで結んで纏めたものを供えた。
ﾌﾞﾙｯｸ「その花は、」
貴「偶然咲いていた。香豌豆」
ﾌﾞﾙｯｸ「香豌豆…ですか？」
貴「そう。花言葉は…“優しい思い出”……“門出”」
隣に腰掛けながら言うと、ブルックは嬉しそうに笑った。
ﾌﾞﾙｯｸ「改めて、これからよろしくお願いします」
貴「…1つ、聞いても良いか」
この度、はれて麦わらの一味となったブルックにAは問うた。
貴「50年、独りでこの海を彷徨っていたと言っていたな」
ﾌﾞﾙｯｸ「ええ」
貴「何故、生きていられた？仲間を失い、希望もない孤独の中、何がブルックを生かす原動力となった？」
フランキー達からブルックとラブーンの事を聞いていなかったAにとっては、純粋な疑問だった。
ﾌﾞﾙｯｸ「……たった一人で待っている仲間が、いるのです」
貴「仲間？」
ﾌﾞﾙｯｸ「クジラのね。偉大なる航路(ｸﾞﾗﾝﾄﾞﾗｲﾝ)入り口にある双子岬に、50年も待ち続けてくれている仲間です」
ルフィさん達が会ったらしいんですよ、と続けられ、Aは目を見開いた。
ﾌﾞﾙｯｸ「私は彼に会う為に、約束を果たす為に生きてきました。そして、ルフィさん達に出会った。皆さんと共にこの世界を一周し、再びラブーンに会う。それが私の果たすべき使命であり、夢です」
ーーどれほどの絶望の夜を超えて、今ブルックはここにいるのだろう
暗闇の中で、それでも生きてきて良かったと彼は言った。
ーーなんて、強い人なのだろう
貴「それじゃあ、もうひと頑張りだな」
ﾌﾞﾙｯｸ「はい！ヨホホホホ！」
ブルックのバイオリンの音色に合わせてAが歌っていると、後ろからやって来たもう1人が、刀を地面に突き刺した。
貴「ゾロ、」
ﾌﾞﾙｯｸ「ああ…ビックリした……貴方、もうよろしいんで？」
ｿﾞﾛ「ああ、ちょっと寝過ぎた…」
エニエス・ロビーでの戦いで錆びてしまったという雪走の供養だと、ゾロは手を合わせる。
その体の至る所に巻かれた包帯を見つめ、Aは目を細めた。
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夏目海(プロフ) - カケさん» 仰る通り、チョッパーの夢は万能薬ですよね！今回は東の海編なので出ませんでしたが、素敵な夢ですよね。（コメントが意図するものでなかったら、すみません） (3月5日 22時) (
レス) @page50 id: 0c76f179cc (このIDを非表示/違反報告)
カケ - チョッパーは万能役を目指し (3月5日 16時) (レス) @page16 id: 432e5e7332 (このIDを非表示/違反報告)
夏目海(プロフ) - 白猫さん» ありがとうございます！ルフィと過ごした年数が長いので、彼の影響も強く受けてると思います（笑） (3月3日 14時) (レス) id: 0c76f179cc (このIDを非表示/違反報告)
白猫 - 夢主の「もしものストーリー」とてもいいですね！違和感もないですし、何ならもしものストーリの話も全部見てみたい気持ちもありますww 夢主もルフィと同じように、みんなの心に刺さるような言葉をサラッと言うのイイですね〜！ (3月2日 19時) (レス) id: ceb4aa3e93 (このIDを非表示/違反報告)
夏目海(プロフ) - れなさん» ありがとうございます！冒険や生き様、仲間の絆メインのストーリーなので、逆ハーは私の力量的に難しいかもですが、少しずつ恋愛要素も織り交ぜられたらと思うので、今後も見守っていただけると幸いです。マイペース更新ですが、今後もよろしくお願いいたします！ (2月18日 19時) (レス) id: 8c8ee5df8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏目海 | 作成日時：2023年11月22日 9時
