巨人? ページ14
貴「そう言えば、リトルガーデンを出た時にそんな事を言っていたな…」
ウソップ「おうよ。いつか行きてェな。エルバフに!」
貴「ウソップ、」
真剣な顔でウソップを見つめるAに、ウソップは緊張の面持ちを浮かべる。
貴「…エルバフに行っても、人間は巨人にはなれないからな?」
ウソップ「分かっとるわ!!」
チョッパー「あ、2人共!こんなとこで何してるんだー!?」
ウソップのツッコミの声が聞こえたのか、偶々か。チョッパーと、後ろからロビンもやって来る。
貴「ウソップの夢の話を聞いていた。巨人になりたいらしい」
ウソップ「全くもって違ェよ!」
ロビン「無謀ね」
ウソップ「違ェつってんだろ!」
貴「チョッパーの夢は?」
ウソップ「話を聞けェ!!」
構わずにチョッパーに話を振ると、彼は両腕を広げる。
チョッパー「俺の夢は万能薬になる事だ!」
チョッパー曰く、万能薬とは何でも治せる医者だと言う。
チョッパーらしい、優しくて大きな夢だと思った。
貴「そうか、頑張れ」
チョッパー「おう!ロビンは?」
ロビン「私?…そうね。私の夢は、空白の100年の謎を解き明かす事よ」
知りたいの。世界の真実を、とロビンは微笑む。
いつ叶うか分からない、未来の話。
夢を語る彼らを、アクアリウムで泳ぐ魚達が見守っていた。
.
偉大なる航路(グランドライン)を航海中のサニー号。
ダイニングキッチンでAはサンジが淹れてくれたオレンジティーを飲みながら、彼が夕食の仕込みを行っている姿を眺めていた。
手際良く、綺麗に切られていく食材達は、これまた滑らかな手順で下味がつけられる。
無駄の無い動きを感心しながら、ポツリとAは口を開いた。
貴「サンジは…一味にはいる前も、レストランで働いていたのか?」
サンジ「ああ。東の海(イーストブルー)にあるバラティエって所でな」
貴「どうして、海賊になろうと?」
Aの問いに、サンジは一度手を止める。
貴「サンジにも、この一味で成し得たい夢があるのか?」
サンジ「夢…か」
顎に手を置いて、サンジは思考の渦に籠るように目を閉じる。
サンジ「ナミさん、ロビンちゃん、Aちゃんと……デュフフフ…!」
貴「…………」
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夏目海(プロフ) - カケさん» 仰る通り、チョッパーの夢は万能薬ですよね!今回は東の海編なので出ませんでしたが、素敵な夢ですよね。(コメントが意図するものでなかったら、すみません) (3月5日 22時) (レス) @page50 id: 0c76f179cc (このIDを非表示/違反報告)
カケ - チョッパーは万能役を目指し (3月5日 16時) (レス) @page16 id: 432e5e7332 (このIDを非表示/違反報告)
夏目海(プロフ) - 白猫さん» ありがとうございます!ルフィと過ごした年数が長いので、彼の影響も強く受けてると思います(笑) (3月3日 14時) (レス) id: 0c76f179cc (このIDを非表示/違反報告)
白猫 - 夢主の「もしものストーリー」とてもいいですね!違和感もないですし、何ならもしものストーリの話も全部見てみたい気持ちもありますww 夢主もルフィと同じように、みんなの心に刺さるような言葉をサラッと言うのイイですね〜! (3月2日 19時) (レス) id: ceb4aa3e93 (このIDを非表示/違反報告)
夏目海(プロフ) - れなさん» ありがとうございます!冒険や生き様、仲間の絆メインのストーリーなので、逆ハーは私の力量的に難しいかもですが、少しずつ恋愛要素も織り交ぜられたらと思うので、今後も見守っていただけると幸いです。マイペース更新ですが、今後もよろしくお願いいたします! (2月18日 19時) (レス) id: 8c8ee5df8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏目海 | 作成日時:2023年11月22日 9時