【extra story】嫌いだった ページ36
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『率直に申し上げますと、私はあの姫が嫌いです』
Aをどう思う？と主に聞かれたときに、返した言葉だった。
ハクは「そうか」と可笑しそうに笑うだけで、それ以上は何も言わなかったけれど。
エニエス・ロビーでの激闘を終え、W7でAと別れてから、自身の能力で龍の国へと戻る途中、雲の上でキキョウは、電伝虫越しに再び同じ質問を受けた。
ｷｷｮｳ「その質問には既に答えていたはずですが」
ﾊｸ《ならば質問を変えよう。何故、あれを嫌った？》
ハクの聞き方は、まるで誘導尋問のようで。
少しだけ言葉に詰まりながらも、口を開く。
ｷｷｮｳ「ただの、理想だけを描く恵まれた姫だと思っておりました」
大した力も持っていないのに、生まれつき龍の姫だったから、色んな人に守られる。自身が忠誠を誓うハクが、命を賭けて大切にする。
ｷｷｮｳ「私の出自はご存知でしょう？私からすれば、姫様の考え方は只の甘えだと思ったのです」
ﾊｸ《そうだな》
キキョウは、遠い過去を思い返す。
ーーかつて私は、人ですらなかった
龍の国には、西の町と呼ばれる貧困街がある。
そこに住まう者達は、非人と呼ばれ、戸籍を持たず、国から人とも認められない。
彼らにとっては、子どもから大人まで、日々食べ物を奪い合うことこそが1番の仕事。
キキョウが育ったのは、そんな場所だった。
ﾊｸ《確かに、お前から見れば、Aは随分と恵まれた立場だろうな》
親の顔も知らない、頼れる大人も1人もいない。
幼い頃から獣のように生きてきた、そんな苦痛をAは味わったこともないだろう。
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夏目海(プロフ) - 羽澄さん» その予定です。お待たせしております。期待に少しでも応えられるよう、精一杯頑張ります！ (10月7日 15時) (
レス) id: d43896e1f9 (このIDを非表示/違反報告)
夏目海(プロフ) - 白猫さん» お待たせしております！期待に少しでも応えられるよう、精一杯頑張ります！ (10月7日 15時) (レス) id: d43896e1f9 (このIDを非表示/違反報告)
羽澄(プロフ) - 明日公開ですか？楽しみにしてます！ (10月7日 14時) (レス) @page41 id: 695e9108ed (このIDを非表示/違反報告)
白猫 - もう少しで見れる！楽しみ！ (10月6日 19時) (レス) id: ceb4aa3e93 (このIDを非表示/違反報告)
夏目海(プロフ) - 蒼さん» 10月ですね！笑 6th seasonは8日か9日頃に公開予定ですので、もう少しお待ちいただけると幸いです…！ (10月4日 20時) (レス) id: 0c76f179cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏目海 | 作成日時：2023年7月23日 21時
