謝罪の相手 ページ16
貴「ウソップ？」
ｳｿｯﾌﾟ「…すまねェ」
戸惑うAに向かって、ウソップは頭を下げた。
ｳｿｯﾌﾟ「Aの事を、“人でなしの人間”って言っちまった」
嗚呼、と思い至る。
麦わらの一味の元を去る背中を引き止めようとしたAに、確かにウソップは言った。
『お前みたいに、いつでも正しくて冷酷な判断なんて出来やしねェんだよ！！』
思い出して、また胸が少し苦しくなる。
僅かに眉を顰めたAに、ウソップは後悔の表情を目に浮かべた。
ｳｿｯﾌﾟ「今回の戦いで分かったんだ。Aは頭が良いし、正しい道を選び続けて生きてきたんだろうけど…」
グッ、と拳を握りしめてウソップが続ける。
ｳｿｯﾌﾟ「その度に…本当は優しいお前は、死ぬよりも辛い想いをしてきたんじゃねェかって」
すぐには、言葉を返せなかった。
ウソップの言葉が、心の奥深くに突き刺さったから。
ｳｿｯﾌﾟ「悪かった。Aの事、知りもせずに傷付けて」
貴「謝る、必要なんてない」
このままだと土下座でもされかねない勢いに、Aは淡く微笑む。
貴「知らなかったんだから仕方ない。私が隠してた事だから」
自身の内側を、いくら仲間相手でも、晒すには勇気が要って。
貴「私もごめん。ウソップの悩みに気付いてあげられなくて」
きっと、互いに。
そんな反省点があった筈だから。
これで本当におあいこ、と笑う。
貴「それより、謝る相手は私以外にもいるだろう」
Aが言えば、罰が悪そうにあからさまに目を逸らされた。
貴「予行演習なんてしていないで、ただ一言「ごめん」ってルフィに謝ればいいのに」
ｳｿｯﾌﾟ「…馬鹿野郎！男同士の決闘までしたんだ。そう簡単に非を認めるわけにはいかねェんだよ！」
ーーそう言うということは、自分も悪いって思ってるくせに
内心で思いつつ、口には出さずにAは苦笑したのだった。
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夏目海(プロフ) - 羽澄さん» その予定です。お待たせしております。期待に少しでも応えられるよう、精一杯頑張ります！ (10月7日 15時) (
レス) id: d43896e1f9 (このIDを非表示/違反報告)
夏目海(プロフ) - 白猫さん» お待たせしております！期待に少しでも応えられるよう、精一杯頑張ります！ (10月7日 15時) (レス) id: d43896e1f9 (このIDを非表示/違反報告)
羽澄(プロフ) - 明日公開ですか？楽しみにしてます！ (10月7日 14時) (レス) @page41 id: 695e9108ed (このIDを非表示/違反報告)
白猫 - もう少しで見れる！楽しみ！ (10月6日 19時) (レス) id: ceb4aa3e93 (このIDを非表示/違反報告)
夏目海(プロフ) - 蒼さん» 10月ですね！笑 6th seasonは8日か9日頃に公開予定ですので、もう少しお待ちいただけると幸いです…！ (10月4日 20時) (レス) id: 0c76f179cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏目海 | 作成日時：2023年7月23日 21時
