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十二 暁本部 ページ15

「三条玲奈。只今戻りました。
東雲さんも入って下さい。」

「…いいの?」

「どうぞ。」

にっこりと微笑んだ怜奈に連れられて、漆黒の色をした艶やかなドアから中に入った。

「玲奈お帰り〜!おや?その子はどなた?」

中にはノースリーブの大人っぽい服装をした艶かしい女性が1人、ワーキングデスクに座っていた。

「はい。任務中に出会ったのですが、昔に龍狩りをしていた経験があるらしく
暁に入団希望のことです。」

誘ったのは貴方なんだけど。という言葉は飲み込み、女性の前で自己紹介をした。

「東雲吹雪です。どうぞよろしくお願いします。」

「あー!もう、そんなに硬くならなくて良いから!楽にね!
特技は?使える武器は遠距離戦闘派?それとも近距離?
スタミナはある方かな?龍狩りを休止したのは何年前?」

いきなり押し寄せて来た大量の質問に戸惑いながらも、私はゆっくりと噛み砕いて質問に答えた。


「えっと、龍殺戦では投げナイフを主に使います。なので遠距離戦闘派で。
毎日走り込みをしていたのでスタミナはある方かと。
それと、龍狩りは去年から行ってません。」

「なるほどね」

そう一言呟くと、女性は真剣な表情をして沢山のメモを取った。

「それじゃ、最後に一つ。龍をまた狩りたいと思った理由は何?」

「自分のために。そして、人のために。
龍と人との共存を図りたいと思ったからです。」

「それは、自分の命を賭けてでもの話?」

「はい。」

自分に最後の確認を取る代わりに、女性の目を真っ直ぐに見つめ、はっきりと答えた。


「OK合格!」

「え?」

「何やら龍に関しての想いも強いだろうし、玲奈がわざわざ連れてくるくらいだもの。
きっと、うちでもしっかり働いてくれるでしょう。」

「結構軽いんですね。」

「そうかな?」

全てを飲み込みそうな程の明るい笑顔につい、つられて自分の口角も上がるのを感じた。

「あ、私の自己紹介がまだだったね。
私は暁梨沙子。暁龍狩り団の最高責任者だよ。」


暁龍狩り団の若手団長は、笑顔が特徴の明るい女性だった。

十三 入団→←十一 龍狩り



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夏巻(プロフ) - ぬーん|´-`)vさん» コメントありがとうございます!そんなこと言って頂けて、とても嬉しいです!!ぬーんさんの期待にこたえられるようにこれからも頑張らせていただきます! (2020年7月29日 8時) (レス) id: 224dfaba1e (このIDを非表示/違反報告)
ぬーん|´-`)v(プロフ) - コメント失礼します!とっても面白いです…!!文学青二才だなんて、全然そんな事ないです!視点の移り変わりもちゃんと分かりますし、文章もしっかりしていて凄いと思いました。更新楽しみにしてますので、作者さんのペースで頑張ってください! (2020年7月28日 22時) (レス) id: 866fa73fd5 (このIDを非表示/違反報告)
夏巻(プロフ) - みかんさん» コメントありがとうございます!続きも頑張ります! (2020年6月29日 5時) (レス) id: 224dfaba1e (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 凄く面白かったです!続きが楽しみです! (2020年6月28日 20時) (レス) id: 81088dc977 (このIDを非表示/違反報告)
夏巻(プロフ) - uikisさん» わああ!応援ありがとうございます!是非とも頑張らせて頂きますね! (2020年6月27日 12時) (レス) id: 224dfaba1e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夏巻 | 作成日時:2020年6月21日 16時

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